ラムネ【Fischer's】~Episode2~

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シ「さ、あいつらのとこ戻って評価見るか」






私の頭をポンポンと叩き






いつもの笑顔に戻る諒。






あ「そうだね」






シ「…ちょっとだけ怖えから






…手、繋いでてもらって良いか？






あいつらの前ではしっかりしたリーダーでいてえし」






あ「もちろんだよ」






そうだよね、諒はリーダーだもんね。






抱えてること、みんなより多いよね。






シ「待たせたな。よし、見るぞ」






諒を中心にして輪ができる。






シ「あー、怖え！」






口では明るく言うものの繋いだ左手に強い力が加わって






どれだけ不安か伝わってきた。






シ「せーの」






携帯の電源をつけると通知が殺到し







ン「やべー、携帯フリーズした」







マ「うわー、やばいよリプ」






ぺ「これからもFischer's応援してますだって」






ン「俺のもそんな感じ」






マ「本当だ」






シ「いやー、良かったな、反響意外と良いじゃねえか」






私は見てしまった。






諒へのリプにはおめでとうというメッセージもあったけれど






圧倒的に中傷のコメントが多かったこと。






動揺してはいけないと私の手をぐっと握ったこと。






マ「YouTubeのコメント欄は激荒れだけどな」






シ「まあ、なんとかなるだろ」






その一言を口にするのに少し泣きそうになっていたこと。






やっぱりあなたには抱えてることが多すぎるね。






あ「みんなごめんね…」







シ「ん？どうした？」







あ「YouTube、続けづらくなるかなって」







シ「そんなのどうってことねえよ」







あ「…どうってことある」







ン「どうしたの？Aちゃん」







あ「諒は無理しすぎなんだよ、ばか」







シ「なんだよ、急に」







あ「みんなが心配してくれてるんだから頼らないと






どうして自分に中傷コメント来てること内緒にするの？






Fischer'sのこれからのこと考えたら溜め込んじゃダメでしょ？






どうして私にはなんでも言えって言うくせに






諒は何も言わないのよ」







そう言うとみんなは少し黙って







シ「…ちょっと俺外出てくるわ」







と諒は外に出た。

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