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あ「諒太、お出かけするから着替えようね」
諒太に一番いい服を着せ
荷物を持ち
あ「ぺけたん、諒の家に連れて行って欲しい」
と言った。
ぺけたんは少し驚いて
だけどすぐ頷いてくれて
私達は東京に向かうことにした。
諒太を抱っこして気付く。
あ「忘れ物したからちょっと待っててね」
私は諒太を下ろし、
カメラと過去のアルバムと、Blu-rayディスクを持った。
そして諒太を抱っこし
あ「行こう」
と力強く行った。
ぺ「本当に行くの？」
心配そうに言うぺけたんに
あ「うん」
私は目を見て答え
そんな私を見てぺけたんは
ぺ「じゃあ行こう」
と私のキャリーバッグを持ってくれた。
私達は空港へ行き、たまたま空いていた席を買い
飛行機に乗り込んだ。
諒太は初めての空港に、飛行機に嬉しそうにはしゃいで
飛行機に乗り込んで10分もしないうちに疲れて寝てしまった。
それを確認したぺけたんは
ぺ「本当にいいの？」
と最終確認をしてくる。
あ「…私さ、ずっと待ってたじゃん？」
ぺ「うん」
あ「待ってるのって、苦しいけど簡単なことなの。
会いたいなって思っているのに会えないことに少しつらくなるけど
会いたいな、会えないのつらいな、って思うだけで済んじゃうの」
ぺ「うん」
真剣に話を聞いてくれるぺけたん。
あ「私はそうやって1年半以上過ごしてきて
ずっとずっと待ち続けて
帰ってくるって約束してくれたんだから、帰ってくるならそれで構わないって本気で思ってた」
私は諒太の寝顔を見つめた。
あ「けどね、この子にとっては違うの。
私の1年半と、この子の1年半は全然違ってね
私はただ待って、ただ歳を一つ重ねるだけだけど
この子は1年半で喋れるようにも、歩けるようにもなったし
こんなに大きくなった。」
私は大きく息を吸い話を続けた。
あ「欲しがるものは出来るだけあげてきたけど、
この子が今一分一秒欠かすことなく欲しがってる
父親の愛情はあげることができなくて
このまま待ってることは、この子にとっては
片方の愛情がもらえないってことだって気付いたの
それじゃ可哀想じゃない」
私は力なく笑うことしか出来なかった。
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819Love - 涙腺崩壊しました。これからも頑張ってください！ (2019年8月13日 19時) (
レス) id: 71d15e6b35 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ氏(プロフ) - 感動しました！これからも頑張って下さい (2018年11月13日 21時) (レス) id: 8d9cfe2156 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使のん - 思わず号泣してしまいました。本当に良い作品をありがとうございました！ (2018年11月6日 21時) (レス) id: 51ad69ecdf (このIDを非表示/違反報告)
momomokako - 号泣しました。いい作品をありがとうございました。 (2018年8月14日 16時) (レス) id: de87504c5f (このIDを非表示/違反報告)
有枢(プロフ) - 涙が自然にポロポロと流れたきた(´；ω；｀) いい作品をありがとうございます (2018年8月10日 13時) (レス) id: f414b669f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：橘雫
| 作成日時：2017年4月26日 17時
