この恋の終わらせ方。〔完結〕

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土日を挟んで月曜日。

あれから作ちゃんからはLINEが届いていたけど、既読はつけていない。



でも会いたくないと思っていても、現実はそう上手くはいかないもので…
普通なら学部の違う作ちゃんとは会わなくて済むのに、今日に限って全学部共通科目の講義があるせいで顔を合わせることになりそうだった。


こんなことなら同じ講義なんて取るんじゃなかった…なんて思ったところでもう遅い。




大学の講義は席が決まっていなくて自由席なことが多いけど、大抵座る場所は決まっていて。
いつも座っているその場所にはすでに由真達が座っていた。

……もちろん、作ちゃんも。







まだ会うのは気まずくて、日を開ければ開けるほどますます会いにくくなるってことは分かっていたけど。
それでもやっぱりまだ会いたくなくて、いつもの席には行かずに彼らから離れた前の方の席に腰掛ける。







どうか、どうか、気付かれませんように…







なんて淡い期待は




「はい、これ」



すぐに打ち砕かれた。







「こないだのお釣り。割り勘したから」


今1番会いたくない人はいつのまにか空いていた左隣の席に座って、顔色ひとつ変えないまま封筒を差し出す。
いちいち封筒に入れてくるのが真面目な彼らしい。





「……いらない」

「ん」

「いらないって言ってるでしょ」

「ん、」

「いらない」

「ん」

「……っ、もう！」




いつもこうだ。
結局どれだけ私が怒っても、どれだけ泣いても、作ちゃんはいつだって変わらず私の隣にいる。

なんかもう怒ってるのもバカバカしい…




「……昼。学食奢ってくれたら許す」

「ふふっ、りょーかい」

「1番高いやつね」



「えー(笑)」なんて彼が笑うと、心の中の溢れんばかりに溜まっていたモヤモヤが消えてなくなった。


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