＊30【カラオケにて】 ページ32
放課後、カラオケに来た。
普通に一部屋借りて、歌いたい人から歌っていたんだけど...
「「「「アッハハハハ！！」」」」
今、樹以外の皆は笑い転げている。
何故かって、その理由は樹の歌だ。
「何で笑うの？俺のちょー綺麗な歌声だったでしょ！」
樹はきょとんとして言った。私たちが爆笑している理由が分かっていないみたいだ。
「樹、そのっ...歌でか？ッアハハハハ！」
「死神、笑っちゃ、ダメだよ...ぷっ！」
舞も笑わないように頑張っているが、顔に分かりやすく出ている。
「ふふっ...アハハ！」
私も我慢できなくなって笑ってしまった。
そのとき、
「俺が言ってやる！樹は...
音痴だ！！声もでかいし！！」
「おんっ...はぁ！？」
瑛斗の正直すぎる発言と、樹のすっとんきょんな声に私たちは
「「「「ッアハハハハハハ！」」」」
再びお腹を抱えてしばらく笑った。
でも驚いた。樹は頭も良くて何でも出来る子だと思ってたけど、以外にもこんな弱点があるとは...
喋っている分には普通だが、歌になると音痴プラス鼓膜が破れそうになるくらいの大声になる。
例えると現実でのジャ◯アン？
それを自覚していないのは...何て言うか、ここまで来ると凄い。
「しょうがないな〜樹に手本の歌を見せてやろう」
死神さんはすっくとソファーから立ち上がると、マイクを手に取った。
死神さんって歌上手いのかな。いつもふざけてるから歌ってる姿が想像出来ないけど...
「「「「...すご」」」」
ちゃんと上手かった。歌う姿"だけ"を見れば誰もが惚れてしまうであろう。
一曲歌い上げた死神さんはどや顔で言った。
「どーだ！樹、今ならこの死神様が歌のレッスンしてやってもいいぞ？」
「俺は音痴じゃないから大丈夫！」
尚も音痴ということを自覚していない樹。
「やっぱ性格はクソだな死神」
「んだと瑛斗！」
「二人ともカラオケに来てまで喧嘩しないでよ...」
「まったく、男の子ってめんどくさいね！」
「だね〜」
でも、こういう雰囲気嫌いじゃないかもなって思ったり。
「ほら、喧嘩なんかする暇あんならどんどん歌おうぜ！」
樹の一言で、その後私たちは一時間歌い続けた。
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ぺぽん(プロフ) - 翠さん» ありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです☺️ (8月25日 1時) (
レス) id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - イベント参加ありがとうございますっ！すごく面白く、サクサクよめてしまいました。フォローと評価失礼します。 (8月25日 0時) (レス) @page1 id: 61ad33c328 (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - のあさん» ありがとうございます！もっと面白い作品が作れるように努力したいと思います💪 (6月18日 12時) (レス) id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)
のあ - ぺぽんさん» イベント参加、改めてありがとうございます。評価・コメントをさせていただきました。作品に出てくる、登場人物はみんな素敵でとても面白かったです。あと26票で殿堂入り…！！頑張ってください！ (6月18日 12時) (レス) id: ed5fd984f6 (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - のあさん» 読んでもらえるだけでもありがたいです！少しでも面白いと思ってもらえたら幸いです。 (6月18日 11時) (レス) id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺぽん | 作成日時：2021年4月30日 15時
