＊2【変らない日常、救世主】 ページ3
いつも通りの静かな食卓。
家族3人が揃っているのに会話は無い。
というかしたくない。
親が時々口を開いたかと思えば、
「あかり、この前のテスト返ってきたの？」
「もっと勉強して良い大学に入れよ。お前は頭が悪いんだから今のままじゃ落ちる。」
こんな話ばかり。
「分かってますよ。お父さん、お母さん」
ごちそうさまでした、と口早に言って食べ終わったお皿を流しに入れる。
二階にある自分の部屋に行くと、一目散にベットに倒れ込んだ。
「こんなことしてる場合じゃない。早く勉強しないと、怒られる」
......
「お母さん達ご飯食べ終わったかな、早くお皿洗わないと怒られ___」
「あかり！！早くお皿洗って！お風呂も洗って！あぁ、いつもいつもノロノロと...」
「ごめんなさい、今行きます」
＊＊＊
全ての家事を終えて部屋に戻る。
勉強しないと。
机に座って教科書を開いた。
...あぁ、私は何のために生きてるのかな。
いつも怒られてばかり。全て親の言いなり。
日の沈みかけたオレンジ色の空が、私を照らした。
眩しくて思わず目を瞑る。
「こんにちは。いや、今の時間はこんばんはかな...？
君が、金藤 あかりで合ってる？」
声の方向である後ろを向くと、黒いフードを被ったドクロの少年がひざまずいていた。
「えっと...」
普段何が起きても驚かない私だが、今起きている出来事には頭の整理が追い付かない。
聞きたいことは沢山あるが、まずはこれからだ。
「合ってますけど、貴方は...誰ですか？」
そう聞くと少年は立ち上がり、顎に指を当てた。
「うーん。そうだな、"死神"とでも呼んでよ」
「死神...？」
「そう！金藤あかり______君を迎えに来たんだ」
不気味な笑みで笑う死神さん。
私は...
救世主だと思った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 48人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
ワナビー・ヒーローズ〜最悪のハッピーエンド〜【本編】
【募集企画】ヴィラン用キャラクターシート【ワナビー・ヒーローズ】 【雨色 こさめ】
絶体絶命人狼サバイバル【CS】
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぺぽん(プロフ) - 翠さん» ありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです☺️ (8月25日 1時) (
レス) id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - イベント参加ありがとうございますっ！すごく面白く、サクサクよめてしまいました。フォローと評価失礼します。 (8月25日 0時) (レス) @page1 id: 61ad33c328 (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - のあさん» ありがとうございます！もっと面白い作品が作れるように努力したいと思います💪 (6月18日 12時) (レス) id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)
のあ - ぺぽんさん» イベント参加、改めてありがとうございます。評価・コメントをさせていただきました。作品に出てくる、登場人物はみんな素敵でとても面白かったです。あと26票で殿堂入り…！！頑張ってください！ (6月18日 12時) (レス) id: ed5fd984f6 (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - のあさん» 読んでもらえるだけでもありがたいです！少しでも面白いと思ってもらえたら幸いです。 (6月18日 11時) (レス) id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぺぽん | 作成日時：2021年4月30日 15時
