嘘 ーSeasons rmpg girlー

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・樹 side



なんとか落ち着いた○○と家に帰った。


『…っ、』


のは、間違えだったかもしれない。


だってその家には壱馬さんと過ごしていた形跡がある訳で


服とかアクセサリー類は持っていったみたいだけど、大きい荷物はさすがに残っている。



慎「これ…、」



”残りの荷物は今度取りに来ます。ほんとにごめん”



壱馬さんが残した置き手紙を見た○○は



『…ぅ、っ、』



また泣き出してしまった。



慎「好きなだけ泣いていいから」



その後は事務所に居た時よりも泣いて、疲れきって寝落ちした。



その間に翔吾さんと翔平がコンビニに買い出しに行ったり、メンバーに現状報告したりしたけど、全員気が気じゃなかった。




翔吾「どうしたもんかね…」

慎「あんなの…絶対本心なわけないです」

樹「でも、壱馬さんが○○のこと傷つけてまであんなこと言う理由無くない？」

翔平「ほんとのことは壱馬さんにしか分からんからなぁ」

樹「今日は夜更かししますか」

翔吾「そうやなぁ」

慎「…○○」



○○と小さい頃からずっと一緒に居たまこっちゃんは終始不安そうな顔をしていた。


無理もないし、なんならみんなそんな表情だし。



『……、？あれ…？』

慎「おはよ、」

『寝ちゃいましたか…？』

樹「気にすんな、あんだけ泣いたら疲れるっしょ」

翔吾「○○の好きなもん買ってきたから食べよ？」

翔平「食って食って食いまくりましょ〜」




でも、辛いのも、不安なのも俺らじゃない。


俺たちが不安そうにしてたら



『ん、おいしい…』

慎「今日は好きなだけ食べな？」




○○を支えられないから。





けど、これをずっと続けるつもりはないですよ。



＿＿＿＿＿＿＿壱馬さん。

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