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学校につけば北斗くんが下駄箱に居て
誰かを待ってるみたいだった。
『北斗くん、おはよ？』
「おはよ」
『なにしてるの？』
「先輩待ってる」
『え、なんで？』
「なんでって、夏祭りの話伝えるため」
『LINEすればいいのに』
直接言うタイプか。
律儀だなって思ってたら、
「連絡先知らない」
って言う北斗くん。
『え、なんで？』
あんなに朝も放課後も挨拶して、
図書室にも通って、
お昼まで一緒に食べてたのに？
「教えてって言われたから
もっと仲良くなってからって流した」
『なんで？
いいじゃんLINEくらい』
なんて言いつつ、嫌だけどね？
でもそうは言えないじゃん？
ほら、わたし彼女じゃないし。
「連絡しない人の連絡先ばっか増えても
めんどくさいじゃん」
『そうかな』
神様！
わたしと北斗くんを前後にしてくれてありがとう！
こりゃ前後じゃなかったら
確実に仲良くなれなかったね！
『早く来るといいね』
そう告げて教室に向かおうとすれば
腕をガシッと掴まれた。
「え、お前行くの？」
『え、行くよ』
行くでしょ。
むしろ行かせてくれよ。
ここで先輩と遭遇？
北斗くんが夏祭りのお誘い断るところに居ろって？
気まずいよ！
「俺、傘も入れてあげたし、
夜は家まで送ってあげるし、」
『待って待って待って、
え、脅してる？』
「や、嫌ならいいんだよ
俺に恩を感じてないなら」
え、北斗くん、あんた
『性格本当に悪くなってない？』
「はい、さようなら」
そう言ってわたしの腕を離して
ヒラヒラと手を振って来る。
え、なんなの？
『怒った？』
「怒ったね」
『え、ごめん』
「Aって本当に馬鹿だね」
『うわ、出た』
「あれ、松村くん？
おはよ！」
結果、北斗くんと一緒に先輩を待ってしまった。
北斗くんに挨拶した先輩の笑顔が
可愛らしくて眩しい。
「あ、えっと、
松村くんといつも一緒にいる子だよね？
おはよう」
『あ、おはようございます』
先輩、めちゃくちゃいい人じゃん。
『それじゃ、わたしは先に行きますので！』
やっぱりその場に居るのは気まずくて
すぐに教室に向かった。
先輩優しかったな。
先輩が先に誘ったのにな。
先輩がめちゃくちゃ悪い人だったらよかったのに。
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moco(プロフ) - やんやんさん» 二周もして頂きありがとうございます！そう言ってもらえると本当に嬉しいです！！ (2021年2月24日 0時) (
レス) id: d5158f0c68 (このIDを非表示/違反報告)
moco(プロフ) - あいさん» 今更ですが。。たくさん読んで頂いてありがとうございます！とても嬉しいです(TT) (2021年2月24日 0時) (レス) id: d5158f0c68 (このIDを非表示/違反報告)
やんやん(プロフ) - 読むの2回目なのにキュンキュンして泣いちゃいましたー！笑笑ほんと好きすぎますこの物語(*^o^*) (2021年2月13日 18時) (レス) id: 50d0447a08 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 投票1回じゃ足りない。好きすぎて何回も何十回も読んじゃう三十路。 (2020年11月7日 23時) (レス) id: f554bba6ab (このIDを非表示/違反報告)
moco(プロフ) - mmmさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです(*'▽'*)今日更新したのでよかったら読んでいただけたら嬉しいです！！ (2020年10月16日 22時) (レス) id: 73fd84b0f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：moco | 作成日時：2020年8月23日 0時
