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．
．
「A」
ジェシーくんと話していれば
ふと頭上から声がして
見上げれば
『北斗くん』
「俺トイレ行ってたんだけど」
『トイレだったんだ
居ないなって思ってた』
「戻ったらお前居なかった」
『え、』
これは子犬系男子ですか？
横にすわってくるから
頭を撫でてみれば、
「やめろ」
って睨まれた。
「なに食べてんの？」
「パピコ
北斗の分は無いけどね！」
「え、なんでそんなの持ってんの？」
「先生がくれた〜」
「いや、すごいな」
『北斗くん、ちょっと食べる？』
そうもう溶けてドロドロのパピコを差し出せば、
「溶けてんじゃん
要らねーよ」
って普通に言われた。
「男女二人三脚に出場の方は
入場口までお集まりください」
『あ、来たよ！出番が！』
「え、北斗とAちゃん
これ出るの？」
『そ！応援してね！』
「するする！」
「いや、お前違うクラスだろ」
『よろしく頼むよ！』
「おっけー」
俺もちゃんと見えるところに行こう〜なんて言う
ジェシーくんと一緒に移動して、
入場口につけば体育委員に紐を渡される。
「貸して」
そう言って、北斗くんが
わたしの足と北斗くんの足にくるっと紐を通して
結んでくれる。
『ねえ、待って。
歩けるかな？』
「やってみる？」
『うん』
「せーの」
『わ、待って！無理だよ！』
「お前なんで同じ方の足出すんだよ！」
『あ、ごめん』
「俺、左。Aは右」
『わかった』
歩き始めてみたら結構歩けるもので、
あ、いけるかも。なんて思う。
でもさあ
『体離れすぎてて転びそうだね』
他の子たちはもちろんカップルだから、
肩組んだり、腰に腕を回したりしてる。
やってしまったな。こりゃ。
北斗くんと肩組み？
もちろん無理！
『やっちゃったね』
「なにが？」
『足だけがくっついてればいいと思ってたよ
やっちまったな』
ふと北斗くんの腕が肩に降りてきて、
身長差もあるし、
なんだか寄りかかられてるみたいで
『なんかちょっと重たいな』
「ふざけんなよ」
もちろん、そんなのは冗談だよ？
え、だってさ、
北斗くんに肩組まれて
平常心で居られる人なんている？
わたしは心臓爆発寸前です。
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moco(プロフ) - やんやんさん» 二周もして頂きありがとうございます！そう言ってもらえると本当に嬉しいです！！ (2021年2月24日 0時) (
レス) id: d5158f0c68 (このIDを非表示/違反報告)
moco(プロフ) - あいさん» 今更ですが。。たくさん読んで頂いてありがとうございます！とても嬉しいです(TT) (2021年2月24日 0時) (レス) id: d5158f0c68 (このIDを非表示/違反報告)
やんやん(プロフ) - 読むの2回目なのにキュンキュンして泣いちゃいましたー！笑笑ほんと好きすぎますこの物語(*^o^*) (2021年2月13日 18時) (レス) id: 50d0447a08 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 投票1回じゃ足りない。好きすぎて何回も何十回も読んじゃう三十路。 (2020年11月7日 23時) (レス) id: f554bba6ab (このIDを非表示/違反報告)
moco(プロフ) - mmmさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです(*'▽'*)今日更新したのでよかったら読んでいただけたら嬉しいです！！ (2020年10月16日 22時) (レス) id: 73fd84b0f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：moco | 作成日時：2020年8月23日 0時
