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「かんぱーい」
歓迎会でみんながビールのグラスを持って乾杯する。
「こう言う時は無礼講だから
お酒注ぎに回ったり、料理取り分けたらしなくていいよ。
気楽にね」
って田中さんがみんなに聞こえるように
わたし達に言ってくれたから
とてものびのびやらせてもらってる。
「ね、Aちゃん
これ食べる？」
なんて田中さんが取り分けてくれる始末。
『あ、すみません。自分で、』
「いいんだよ。女の子は甘えとけば」
「Aのこと、女の子扱いしたら損しますよ」
いや、森本。まだ出会って3日だろ？
『森本』
「うわ、こわ」
『やめて、陥れないで』
「はっ、かわいい」
かわいい？え、今なんて？
『すみません、もう一回言ってもらっても』
「言わないよ」
急に冷たくなるな。田中さん。
散々盛り上がってきた頃、それぞれ席移動が始まって、
慎ちゃんもいつの間にかどこかに移動してた。
「樹〜」
田中さんと2人、ちょっと気まずいなって思ってたら、
田中さんの隣に子犬のような人が座ってきた。
「なんだよ」
「あ、もしかしてこの子？
樹が教育担当になったって子」
「そう、Aちゃん」
「だから席動かなかったんだ、樹。
いつもは移動するのに来ないから俺が来た」
若干酔っ払ってるであろうこの人はどなた。
「北斗、自己紹介しろよ」
「あ、俺北斗です。うん、松村」
若干じゃない。これは完全に酔ってらっしゃる。
『あ、松本Aです』
「知ってる？」
『え、なにがですか？』
「樹のこと」
『田中さんのこと？』
「お前やめろよ、いつも人見知りすんのに」
「なんかAちゃんに人見知りする必要ないかなって」
『あの、それはどういう？』
「ごめん、Aちゃん。北斗酔ってるみたい」
「うん、俺は酔ってる」
「お前めんどくせーな」
「で、Aちゃん知ってる？
樹が裏でなんて呼ばれてるか」
『え？』
「爆モテじゅったん」
「お前ほんとやめろよ」
「いいじゃーん」
松村さんが田中さんの肩に腕を回してなんかいちゃついてるけど、
『爆モテじゅったん』
その呼ばれ方、わかる気がする。
「Aちゃんもじゅったんって呼べばいいじゃん
仕事全部やってくれちゃうかもよ」
「いや、やんないし」
「じゃあなんて呼ばれたいのよ」
「んー、樹さん」
「はい、決定」
勝手に決定されてしまった。
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阿部プリン - 初めまして！急で申し訳ないんですが、文字数的な事もあるので早めに伝えさせて頂きます。パンのとこ、うどゆことですか？？ｺﾞﾒﾝﾅｻｲ (2020年10月22日 23時) (
レス) id: 13782f88cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：moco | 作成日時：2020年10月19日 0時
