memories__① (ページ15)

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奨との電話のために慌てて準備をした。

準備というのは昨日と同様電話中に課題を進めるためだ。

昼間は全く進まなかったので今日も夜中に進めることになるだろう。

またカフェラテと枝豆を持って部屋にこもり、奨に電話をかけた。

奨「あ、今日はAからかけてくれた〜笑」

『え、嫌だった？』

奨「逆だよ！笑

電話かかってくるのって結構うれしいもんだなーって」

いやこれ絶対脈アリじゃない？？？

それとも奨ってもともと平気でこういうこと言っちゃうタイプ？

とにかくこっちから電話をかけることはなんとなく許されてなかった裕太とは違うと改めて実感した。

奨「てかA昨日花火行ってきたんだよね？

俺も行きたいな〜笑」

『昨日のは友達の地元のだったけど今週末は私の地元でもやるんだよ！』

私の地元はここの市内でも副都心と呼ばれるほどそこそこ栄えている。

毎年の花火大会も地元だけじゃなくあちこちから人が来て賑わうのが恒例だ。

奨「そうなの？俺も行こっかな〜」

『え、まじで言ってる？』

奨「え、嫌だった？」

『そんなことないけど！急だよ笑』

奨「それって何曜日？」

『土曜日だよ〜』

奨「待ってごめん俺土曜日予定あるの忘れてた…」

『それなら仕方ない！来年だね笑』

奨「あのさ！！

もしAさえよければ日曜日遊び行かない？」