41、僕にしか従わない ページ42
殺人犯。
その言葉に、国木田は目を見開いて動きを止めた。
「…なんだと?」
「僕はずっとこの時を待ってたんだよ。二年前、お前が俺の父さんを殺した日からね」
「俺が…お前の父親を殺した?」
国木田は思ってもいなかった直哉の発言に、訳がわからないという顔をする。
「犯罪者はどっちだ?Aを乗っ取って探偵社に来たのも、俺たちが育った家を焼いたのもお前なんだろう!」
国木田は後ろに立つAをちらりと見た。
相変わらず人形のようで、動かないどころか瞬きもしない姿に、僅かに鳥肌が立つ。
今の彼女に声が聞こえるかは分からないが、此処に居るのは危険だ。
横谷から目を離さずに小声で話しかける。
「A、俺の声が聞こえるか。…早くここから出ろ、なるべく遠くまで逃げるんだ。大通りに出たら警察署がある。そこに行って事情を」
「あ、会話してるとこ申し訳ないんだけどさぁ。今は異能で精神操作しているから僕の言う事しか聞こえないし、従わないよ」
「なにっ?!」
直哉は愉快そうに笑うと、親指と中指を合わせてパチン、と指を鳴らした。
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ゆいたろー!(プロフ) - ぺぽんさん» わー!有難う御座います!この作品また見たいと思ってたので嬉しいですッ!! (1月24日 21時) (レス) id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - お相手の作品が削除されたことを確認しましたので、再び公開しようと思います。これからもこの作品をよろしくお願い致します。 (1月15日 17時) (レス) id: a5e819fb1a (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - ゆいたろー!さん» ゆいたろー!さん、申し訳ありません。悩んだ末、二章以降を非公開にすることを決めました。こちらを読んでくださる人もいることは重々承知していますが、このまま盗作され続けるのは嫌でした。 (1月10日 18時) (レス) id: a5e819fb1a (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - ゆいたろー!さん» 完結した後でも作品を読んでくれている方がいるのは、とても嬉しいです。作品を書き続ける活力になります。これからもこの作品をお楽しみください。他にも作品を投稿しているので、お時間があればそちらもぜひ。 (1月10日 17時) (レス) id: a5e819fb1a (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたろー!(プロフ) - いえいえ、お役に立てて光栄です。これからもこの小説楽しませていただきます (1月10日 17時) (レス) id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぺぽん | 作成日時:2022年5月7日 15時