4、レトロな喫茶処 ページ5
国木田が妹に叱られるというプチハプニング発生から暫く。
Aは敦と谷崎に宥められ、探偵社の下に位置する喫茶処に来ていた。
「あら可愛いお嬢さんねぇ。新しい社員かい?」
「いえ。国木田独歩の妹でして、兄の様子を見に来たんです」
「そうかい、ゆっくりして行ってね」
扉のベルを鳴らせば、カウンター越しに40代くらいの女性が笑顔で話しかけてきた。
学生や老人、子供連れの家族で賑わっている、レトロだけれど明るい雰囲気の店だ。
「先程は取り乱してしまい、すみませんでした。兄は探偵社ではどんな感じなんですか?」
Aは隣に座る敦と、机を挟んで向かいの席に座っている谷崎、その隣にいる妹のナオミに聞く。
「国木田さんには毎日お世話になりすぎているくらいです。真面目で、絶対に予定を崩さないところとか。国木田さんが居なければ探偵社は収集がつきません」
敦はAを見て、少し頬を赤らめながら言った。
「ふふ、兄は昔から『全て予定通り』が好きなんです。兄の働く姿がよく想像できます」
机に置かれた緑茶を一口飲んでから、谷崎も口を開く。
「国木田さんは探偵社のお母さん的存在ですから」
谷崎は右手で頬を掻いた。
妹と相当仲が良いのか、彼の左腕にはナオミの腕が組まれている。
その光景を見て、Aは少しばかり羨ましく思った。
178人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆいたろー!(プロフ) - ぺぽんさん» わー!有難う御座います!この作品また見たいと思ってたので嬉しいですッ!! (1月24日 21時) (レス) id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - お相手の作品が削除されたことを確認しましたので、再び公開しようと思います。これからもこの作品をよろしくお願い致します。 (1月15日 17時) (レス) id: a5e819fb1a (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - ゆいたろー!さん» ゆいたろー!さん、申し訳ありません。悩んだ末、二章以降を非公開にすることを決めました。こちらを読んでくださる人もいることは重々承知していますが、このまま盗作され続けるのは嫌でした。 (1月10日 18時) (レス) id: a5e819fb1a (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - ゆいたろー!さん» 完結した後でも作品を読んでくれている方がいるのは、とても嬉しいです。作品を書き続ける活力になります。これからもこの作品をお楽しみください。他にも作品を投稿しているので、お時間があればそちらもぜひ。 (1月10日 17時) (レス) id: a5e819fb1a (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたろー!(プロフ) - いえいえ、お役に立てて光栄です。これからもこの小説楽しませていただきます (1月10日 17時) (レス) id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぺぽん | 作成日時:2022年5月7日 15時