32、国木田が遅刻？ ページ33
翌朝。
敦は探偵社の扉を見つめていた。
「国木田さん来ませんね…」
「もう来ていてもいい頃だけどねェ」
与謝野は時計を見る。
今は八時半、遅刻だ。
いつもなら絶対に遅れない彼ゆえに、社員達は心配していた。
「また太宰さんを探しに行ってるんじゃないですか？」
賢治が窓の外を眺めて呑気な声で言う。
すると、会議室から誰かが出てきた。
「私をすぐ居なくなる飼い犬呼ばわりしないでくれ給え、賢治くん」
「太宰さん、来ていたんですね！」
先程の発言に気にする素振りも見せず挨拶をする賢治に、どこまでも自然体だなぁと何故か敦は感心してしまう。
「ところで、会議室で何をしていたんです？」
太宰が会議室に居るなんて珍しい。
「私と国木田くんが担当する《横浜男性自 殺事件》について、ちょっと気になることがあってね」
その事件は敦も知っていた。
事件の全容はこう。
横浜男性五人が数週間前、同日同時刻に死亡。
現場の状況からして全員が自 殺だと判断されたのだが、誰からも遺書らしき物は発見されなかった。
この捜査結果に納得いかない遺族から
『これは自 殺ではなく他殺だ』『捜査し直してくれ』と意見が殺到し、市警が頭を悩ませた結果、探偵社に協力を求めたらしい。
「太宰が仕事してるなンて珍しいじゃないか」
与謝野が不思議そうに言う。
「私もたまには格好良いところを見せたいのでね」
おちゃらけた様子で言った太宰は社内を見渡した。
「国木田くんはまだ来ないのかい？遅刻だなんて、私に叱れないじゃないか」
丁度その時、探偵社の扉が開いて息を荒げた国木田が入ってきた。
「Aは来てるか！」
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ゆいたろー！(プロフ) - ぺぽんさん» わー！有難う御座います！この作品また見たいと思ってたので嬉しいですッ！！ (1月24日 21時) (
レス) id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - お相手の作品が削除されたことを確認しましたので、再び公開しようと思います。これからもこの作品をよろしくお願い致します。 (1月15日 17時) (レス) id: a5e819fb1a (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - ゆいたろー！さん» ゆいたろー！さん、申し訳ありません。悩んだ末、二章以降を非公開にすることを決めました。こちらを読んでくださる人もいることは重々承知していますが、このまま盗作され続けるのは嫌でした。 (1月10日 18時) (レス) id: a5e819fb1a (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - ゆいたろー！さん» 完結した後でも作品を読んでくれている方がいるのは、とても嬉しいです。作品を書き続ける活力になります。これからもこの作品をお楽しみください。他にも作品を投稿しているので、お時間があればそちらもぜひ。 (1月10日 17時) (レス) id: a5e819fb1a (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたろー！(プロフ) - いえいえ、お役に立てて光栄です。これからもこの小説楽しませていただきます (1月10日 17時) (レス) id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺぽん | 作成日時：2022年5月7日 15時
