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25、兄弟について ページ26

横浜に来てから、訪れるのは二度目の喫茶処『うずまき』。




ナオミとAは、頼んだシフォンケーキを頬張りながら時々紅茶をコクリと飲む。
ナオミの隣には当然谷崎の姿もあった。




暫くして、Aが口を開く。




「急に縋りついたりしてすみませんでした、ナオミさん」




「気にしないでください!それと、私のことはナオミでいいですわ。……相談というのは?」




ナオミは首を傾げる。
相談相手に谷崎兄弟を選んだのには理由があった。




「兄弟、のことなんです」




「「兄弟?」」




谷崎とナオミの声が重なる。




「はい。今朝、兄と凄く久しぶりに食事をしたんですけど______」




あの後、結局食べ終わるまで一言も会話をしなかった。
そして感じた違和感。
"あまり目を合わせてくれない"こと。




武装探偵社を訪ねてから、自分に対しての態度が素っ気ないことも気になっていた。




「これって、ただの勘違いなんですかね…?」




兄弟ではよくあることなのだろうか。
谷崎兄弟は互いに顔を見合わせる。
それから、ナオミが頬に手を当ててうっとりとした。




「きっと、四年という年月の間にAさんのお顔が可愛らしくなって、目を合わせるのが恥ずかしいんですわ!」




兄様だってそうですよね〜?
言いながら、谷崎の首筋にフゥッと息を吹きかけるナオミ。
谷崎が、「今は相談を受けているんだから」と宥めて落ち着いた。




「ナオミの言うとおり、恥ずかしいンじゃないですかね?四年間で、人は結構変わるものですから」




「そうですわ。兄弟として心が繋がっていれば、いつか、また昔のように仲良くなれるものです」




ねー!兄様っ!と、ナオミが再びはしゃぎ始める。




『昔のように仲良く…か』




昔、兄と仲が良かったかと聞かれれば、答えはきっとNoになる。




兄に、よく怒られていたから。
一緒に笑いあった記憶なんて、無い。




「本当に、二人は仲が良くて羨ましい」




Aの呟きは、谷崎兄弟には聞こえなかった。

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 国木田独歩 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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ゆいたろー!(プロフ) - ぺぽんさん» わー!有難う御座います!この作品また見たいと思ってたので嬉しいですッ!! (1月24日 21時) (レス) id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - お相手の作品が削除されたことを確認しましたので、再び公開しようと思います。これからもこの作品をよろしくお願い致します。 (1月15日 17時) (レス) id: a5e819fb1a (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - ゆいたろー!さん» ゆいたろー!さん、申し訳ありません。悩んだ末、二章以降を非公開にすることを決めました。こちらを読んでくださる人もいることは重々承知していますが、このまま盗作され続けるのは嫌でした。 (1月10日 18時) (レス) id: a5e819fb1a (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - ゆいたろー!さん» 完結した後でも作品を読んでくれている方がいるのは、とても嬉しいです。作品を書き続ける活力になります。これからもこの作品をお楽しみください。他にも作品を投稿しているので、お時間があればそちらもぜひ。 (1月10日 17時) (レス) id: a5e819fb1a (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたろー!(プロフ) - いえいえ、お役に立てて光栄です。これからもこの小説楽しませていただきます (1月10日 17時) (レス) id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぺぽん | 作成日時:2022年5月7日 15時

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