深澤センパイの思惑通り。②［紫］ (ページ21)

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なんとなく阿部ちゃんに電話をかけたら住所送るから来て、だなんて言われて電話を切られた。

その直後、住所が送られて、部屋着から着替えて目的地へ向かった。

阿「あ、こっちこっち！」

手を振りながらこちらを向いてる阿部ちゃん。

『急に呼び出すとか珍しくない？··· って、Aちゃん、？』

阿部ちゃんの目の前で机に突っ伏して寝息を立てるAちゃんを見つけた。

阿「Aちゃん、飲みまくってこんなんなっちゃってさ。」

イマイチ、阿部ちゃんが言いたいことが分からなくて、ジッと阿部ちゃんを見詰める。

阿「俺、Aちゃん連れて帰れない。これは、ふっかの役目かなって。」

『そんなの、』

俺じゃなくて阿部ちゃんが連れて帰ればよかったのに、目黒に連絡せず俺にしてくれたことがどこか嬉しくて。

阿「あ、あとね、ふっかこの前部屋に女の人あげた？」

『女の人···、あ、この前姉ちゃん来てたわ、あ、丁度Aちゃんが送ってくれた日、』

そういうことか、やっと辻褄があった。

Aちゃんは、なんらかのタイミングで俺の姉ちゃんと会ったってことか。

『··· だとしたらなんであんな、』

阿「んーそれは俺からは言えないな。ふっかが自分で聞くべきなんじゃない？」

阿部ちゃんがAちゃんを起こしてくれて、俺がいる事に驚いてた。

そりゃあ、そうだわな。わら