深澤センパイの思惑通り。［紫］ (ページ41)

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▽あなたside

ぱちっと目を覚ますと、外はもう真っ暗。

深澤さんたちが来てくれた時はまだそこまで暗くなくて。

結構早めに仕事切り上げてくれたんだな、なんて思えば嬉しくて上がってしまう頬と口角。

ぱっとベットサイドを見てみると、床に座り込んだ深澤さんは、私の手を握ったまま寝ていた。

こんなとこで、スーツで寝ちゃったらシワ出来ちゃうのに、

でも、あまりにも気持ちよさそうに寝るから起す起こせなくて。

深「んん、あ、Aちゃん、」

『おはようございます』

目を擦りながら、うーーんと伸びをして、犬のように頭をブルブルと振ってから、

深「あ、体調ど？」

『だいぶマシにはなりました。ありがとうございます。』

深「俺も寝ちゃってたじゃん、意味ねえー」

携帯を見たら既に時刻は22時。

明日も仕事だし、早いこと深澤さん帰してあげないと、

『深澤さん、私、もう大丈夫ですし、明日も仕事なので帰って大丈夫です』

深「え、俺泊まる気だったんだけど。」

『え、』

深「だって、1人にしたらなんもしなさそうだし。心配だから。」

『いやいや、大丈夫です！深澤さんに悪いです、そんなの···』

なんて渋っていたら結果、深澤さんに丸め込まれ、深澤さんが家へ泊まってくことになってしまった。