深澤センパイの思惑通り。［紫］ (ページ37)

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▼ ページ37

▼阿部side

ふっかは車の免許ないから俺の車に乗せて、途中お粥にいる材料やゼリー、スポーツ飲料を買うためにスーパーに。

深「あ、ここ」

『ちょっと車停めてくるから先いってて。』

深「急ぎすぎて事故んなよー。わら」

『うるさ』

事故んないように車を止めて、ふっかが事前に教えてくれた部屋番の方へ。

深「あ、こっちこっちー」

『Aちゃん大丈夫そ？』

深「んーそれがねえ、出ないのよ」

何度かインターフォンを鳴らしてみるも出る気配なし。

ダメもとでドアノブを回すと、ガチャ、と音を立てて開いてしまった。

····· うぉーい、マジかよ。めっちゃ無防備。ダメじゃん、これ。

ゆっくり上がって、しっかり施錠してAちゃんの居場所を探す。

深「あ、多分ここだ。ここだけ閉まってんもん。」

『とりあえず康二からお粥の作り方教えてもらったから作る、ふっかこれだけ持ってて』

深「うぉ！？なに？！」

冷えピタや薬、飲み物などが入った袋をふっかの方へ投げると、ふっかは見事にキャッチ。

『俺、向こういるから起きてきたらそれAちゃんに渡してあげて。』

深「おー了解」

勝手に家入って勝手にキッチン借りるとかなんか良くない気がするけど仕方ない。

Aちゃん、借ります。