深澤センパイの思惑通り。［紫］ (ページ21)

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▽あなたside

結局深澤さんにご馳走になって、また午後の仕事へ各自戻ることに。

『ありがとうございました。』

深「いーのいーの。じゃあ、午後も頑張ってね。」

深澤さんの白い手が私の頭にのって、ふわふわと撫でられた。

····· ちょっと、安心するかも、

めずらしく大人数でのお昼は楽しかったけど、午後からは失敗続きで残業確定。

さすがに私でもこれは落ち込むし、無いわ～、

『 ··· 阿部さん、すいません。』

阿「いいよ、仕方ない(笑)そんな謝んないで。」

私のせいで阿部さんまで残業させて、ほんと情けない。

『もう終わるので、阿部さんは帰ってください』

阿「ほんとに？」

『はい、奥さんにも悪いですし、』

阿「あは、それ言われちゃどうしようも無いなぁ、気を付けて帰るんだよ？」

何時に終わるかなぁ、なんてほとんど人のいないオフィスで他人事のように考えていた。