深澤センパイの思惑通り。［紫］ (ページ12)

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▽あなたside

あんなに憂鬱だと思ってた日がこんなにも早く来てしまうものか。

めぐに誘われたけど、今日は飲み会だからごめんねと断れば案の定「あんま飲みすぎんなよ」と釘刺された。

そんなの私でも分かってるよ、さすがに先輩には迷惑かけらんないし、

めぐだから良いって訳でもないんだけどさ、めぐ相手だと安心してしまうというか···

そればかりは仕方ない。

深澤さん主催なだけあってかなりの大人数。

その中には岩本さんも渡辺さんも向井さんも居る。

その中には2人ほど知らない顔が居た。

傍に居た阿部さんに、こそっと聞いてみた。

『あの、渡辺さんの隣に居る方って ··· 』

阿「あ、翔太とは会ったんだ？翔太の隣は舘さんだね。企画部の人だよ。アイデア出してくれたりしてる。もう1人は佐久間かな？佐久間は、ふっかたちと同じ営業部。」

前の方でわちゃわちゃしてる6人を見るとほんとに仲良しなんだなと思える。

その6人を見る阿部さんは、隣で「相変わらず騒がしいなぁ(笑)」と優しく微笑みながら見ていて、好きなんだなぁと思った。

『阿部さん、私なんかより向こう行った方が、』

阿「いーの。俺がこっち居たくているんだから。」

····· きっと、私が飲み会とか苦手なの分かってくださってるからだろうな。