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バスに揺られ、約30分ほどで着いたのは
郊外に建っている洋館だった。



ワンちゃん「 うわ、でけぇ… 」


モモ「 門の鍵とペットのいる
離れの鍵をお借りしてます。
本館の方には立ち入るなと言われてるので 」


トリハダ「 離れって… 」


モモ「 あそこですね 」


そう言ってモモは、洋館の横に不自然に
建っている、一軒家を指差した。


サルサ「 普通の一軒家じゃん。
…金持ちの発想まじでえぐい… 」


モモ「 えーっと、離れの方には
ペットの部屋、キッチンルーム、それから
ゲストルームが4部屋あるそうです。
好きに使って良いと言われています 」


ワンちゃん「 あんまペット可愛がってないのかな?
どうして本館で一緒に住まないんだろ 」


トリハダ「 やっぱ一緒だと食われるからじゃん? 」


ワンちゃん「 すぐそういうこと言う! 」



本当に違法輸入動物か、はたまた多頭飼育か。

どちらにせよ、あまり良い気は
しないまま、4人は離れの鍵を開けた。



サルサ「 …おじゃましまーす 」


トリハダ「 …なぁ、モモくん。
世話するのって、…本当に動物? 」


モモ「 僕も種別までは聞いてなくて。
どうかしましたか? 」


トリハダ「 …そこ、女の子の靴がある 」


ワンちゃん「 え?!なんで?! 」


広い玄関に揃えて置いてあるのは
女性用のサンダルだった。


サルサ「 …もしかして、ペットって 」


「「「「 人間…? 」」」」



4人の声がぴたりと重なった時、



『 …ねぇ、誰かいるの? 』



女性の声が、扉の向こうから聞こえてきた。




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作者名:絢瀬.。 | 作成日時:2020年5月21日 3時

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