【ハイキュー!!】彼との相性は最悪です。【月島蛍】 (ページ21)

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19.変化。ページ21

大して痛くもなかったけどなんか無意識で抑えた頭。

少し上半身を起こし、ちょっと痛かったけどそこまででもないな、なんて思う。

『っ…ごめんつき………し、ま…………』

パッと少し上を見上げた。

確かに予想通り、月島の顔は斜め上くらいにあった。

…………が。

｢……………ッちょ、｣

『へぶッ！！』

月島の上に乗っかり、失敗した床ドンみたいな体制。
顔がいつもより近くて、きっと間は10センチくらい。

あまりの近さにぶわぁあっと顔を赤くしてしまったであろう私の顔面。

それを月島が手のひらでべちっと押してきた。

うわ情けない声。はず。

『ちょ、手、手！！！』

｢……うっさい、早く退いて。｣

なんと理不尽な。

仕方なく立ち上がろうとした時。

なにやら変な声が聞こえてくる。

『ん？ね、月島。なんか聞こえる。』

｢…………………先輩じゃないの｣

いやそれは分かるけど。
何言ってんのかわからん。

｢………んだ…………｣

『はい？』

｢神聖なる部室で何をしとるんだぁぁぁああ！！｣

田中先輩とのや先輩でした。

.

あの後、この部室はなあ！！と語り始めたので部室を出るタイミングを完全に失った私。

すぐにHRを終え、やってきた先輩達が助けてくれました最高。

＿＿＿＿＿＿sidechange.日向翔陽

Aと月島の仲が、ここ最近急激によくなってる気がする。

Aはちょっと前から登下校も昼休みも月島と一緒だし、部活前なんかも勉強教えてもらってるらしい。

Aは英語の小テストがあるから、と言ってたけど、それだけじゃないのは部員全員が感じていると思う。

だって、あの月島が、Aにだけ優しいから。

さっきだって部室でイチャイチャしてたし。
Aの顔押した時、月島の顔もAに負けないくらい赤かった。
(実は1年と2年は月島が解説するあたりからずっと見てた。)

今も、皆のドリンクを重そうに運んでいたAに、1番に声をかけて、片手でひょいと持ってあげた。

月島は女男関係無しに優しくねえやつだけど、特別女子には冷たい気がしてた。

それが、Aには他の人間との対応と違う。

｢君ひょろひょろのくせによく1人で持とうとか馬鹿なこと考えたよね。
効率悪いんだから誰か頼りなよ。｣

『月島だってひょろひょろじゃん！』

｢両手で持って腕震わせながら歩いてるやつに言われたくないね。｣

『ぐんぬぬぬ………』