漆拾.警告 ページ25
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暗い。
暗闇の中に私は居た。
どこだろう、何も聞こえない。
己の体すらも見えない。
自分は何をしていたのだろう。
あぁ、そうだ。
全てを放棄したんだ。
鬼を喰うことを。
生きることを。
これで良かったんだ。
私はこれで、
楽になれる。
__A__
...だれ?
優しい声
__A お願い しっかりして__
女の子だ。
泣いてる...
どうして泣いてるの?
貴方は誰なの...
__お願い 目を覚まして__
__義勇が独りぼっちになっちゃうよ...!!__
「ま.....こも...?」
いつの間にか、私は山の中にいた。
体を起こし、自分の身に何が起こったのかを考える。
血塗れの体。
再生していない左腕。
義勇と一緒に居たはずなのに今いるここにはどうやってきた...?
私は
誰に連れてこられた?
「ッッ"__!!」
その瞬間、全身に身の毛がよだつほどの悪寒が走った。
尋常ではないくらいガタガタと体が震え上がる。
目の前に人影がゆらりとうつった。
顔を上げては行けない。
私の脳がそう警告した。
「見つけたぞ」
低い低い声が私の心臓に響く。
考えなくとも分かってしまった。
「ようやく 貴様をこの世から排除できる」
もう二度と、義勇には会えないのだと。
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とく(プロフ) - とても面白いです!続き待ってます! (7月20日 19時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - とても感動しました。続きお願いします! (2020年3月21日 22時) (レス) id: 267821d46f (このIDを非表示/違反報告)
ソラン(プロフ) - 続き楽しみにしてます!応援してます!! (2019年9月6日 20時) (レス) id: 9e76d01d1a (このIDを非表示/違反報告)
笑陽(プロフ) - 続きが気になります!! 更新待ってます!!!!!!!!!!!!! (2019年8月11日 1時) (レス) id: f0261dc739 (このIDを非表示/違反報告)
純(仮) - 続き凄い気になります (2019年7月24日 17時) (レス) id: b6bc3c9cb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:捺稀 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年5月15日 0時