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セ「暴走したロングボトムを救おうと？」
冷ややかな目にドキッとする。
『___ごめんなさい』
セ「__貴様は我輩にどれ程の心配をかければいいのかね」
____ん、？
教授を見ると揺れた目で私を見ていた。
一瞬何が起きているのか分からなくなった。
視界が真っ暗になり、微かに香る薬草の香りと教授の体温で抱きしめられていることに気が付いた。
『…教授、？』
セ「何故自分を大事にしない？」
震える教授の声。
『___自分を犠牲にしてでも守りたいから、』
セ「ならば我輩が代わりに…」
『…教授はもう守ってるじゃないですか』
微かに動揺したのを肌で感じる。
『それ以上…何も背負わないでください』
わかってる、どれだけ苦しい事なのか。
恨んでいた男に愛していた女を取られ、その上その男に瓜二つの子供を守ってる。
誰にも言えない任務を遂行している教授にはもう何も背負わせたくない。
セ「____Aが何を知っているのか到底我輩には理解出来かねないが、そこまで言うのならば我輩は貴様を守る」
『…え、？ちょ、ちょっと待ってください。何で…？何を言ってるんですか？』
セ「その言葉通りだ」
そう言い、教授は身体を離した。
____なんで教授は私に干渉するの？
リリーがいるのに。
生涯をかけて愛してる人がいるのに。
なんで教授は私が勘違いするような事を平気で言うの？
『____教授にとって大切な人は誰ですか』
わかりきった安っぽい質問。
反吐が出そうなくらい気持ち悪い質問。
知りたいけど知りたくない質問。
聞く気なんてこれっぽっちも無かったのに、思わず心の声が漏れてしまった。
重い空気が流れる。
___ああ、そうだよな、そりゃそうだ
セ「___薬を飲むと治りが早い、さっさと飲んで寝ろ」
教授は苦々しい表情を浮かべローブを翻し、医務室を出て行った。
『ｯ___うわぁぁぁん』
張り詰めていた糸が切れ、涙が止めどなく溢れる。
なんで、なんで、なんで。
なんで教授を好きになっちゃったんだろう。
絶対に叶う事の無い恋なのに。
教授が架空の人物だった時はわかっていたのに。
どうして目の前に現れたの。
諦めがつかなくなって後戻り出来なくなっていた。
苦しい、悲しい、怖い、しんどい。
やがて涙が枯れ果ていつの間にか眠ってしまった。
夢の中で私と教授は手を繋いで幸せそうに笑っていた。
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チキン(プロフ) - いなさん» コメントありがとうございます！嬉しいです(*´-`)今後も続いていくので是非見守って頂けると嬉しいです！ (2019年7月14日 10時) (
レス) id: 35a9e5ba09 (このIDを非表示/違反報告)
いな(プロフ) - 最高の組み合わせです！！！私も同じくハリーポッターとアバンティーズが好きなんです♪ (2019年7月14日 10時) (レス) id: 07d4747a8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チキン | 作成日時：2019年6月27日 11時
