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隣だけれど 案外 、 会わないように時間をずらせば 、
教室も離れていることもあり 会わなくなるんだと気付いた
だから あれから 、 大貴とは一度も会っていない。
…もちろん 会話もしていない。
《 ねぇ 、 A〜 、 購買行こうよっ 》
『 はいは〜い 』
何もなかったみたいに 時間は過ぎて 、
気付けば 暑い夏も終わって 季節は秋に変わっていた。
《 早く行かないと バン売り切れちゃう〜 》
わたしの手をぐぃっと掴んで 階段を駆け下りる。
『 …わ 、 ちょ 、 …芽衣っ 、 危ない 、!
……あ 、 れ 痛 、 っくない 、? 』
「 …何やってんの 、 危ねーぞ 」
足を踏み外して 転びそうになったところを 、
助けてくれたのは まさかの大貴で。
久しぶりに聞いた声も 香る大貴の匂いも 、
なんだか 懐かしく思えて そのまま固まってしまう。
《 A 、 ごめんね 、 …って 有岡? 》
「 二人とも気をつけろよ。 」
まともに大貴の顔も見れないまま 、
大貴は行ってしまった。
《 ……平気 、? 》
大貴の後ろ姿を見つめながら そこから動けなくなる。
でも 、 立ち止まってばかりじゃ いられないよね。
『 ……うん 、 平気! 』
なんとか笑顔を作って見せながら 購買へと足を運んだ。
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名取有颯@年中dr期(プロフ) - 失礼します .. ! この 作品 の 大貴くん ものすごく 私 の 好み で つい コ メ ン ト させて いただきます ! 他 も 愛琉さん の 作品 を 愛読させて いただいて いるのですが 、お話 の 雰囲気 が 可愛くて 大好きです ! 更新 頑張ってください ! (2019年9月30日 20時) (レス) id: ac0bcb4ec5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:愛 琉 . | 作成日時:2019年9月13日 14時