気 付 い た ら 片 想 い ２ ( 橙 )

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〈 大ちゃんの彼女 、 鈴先輩はさ 、



前に屋上で会った 高木くんって覚えてる？



１つ上の先輩の 〉





『 わかるよ 』




〈 あの人の元カノ。



昼休みにサッカーしてたって言ったじゃん？




そのときに高木くんも来たりしてて 、 鈴先輩も



一緒に来てたことがあったんだけどね 、 〉





…なんとなくだけど 、 察してしまった。




〈 なんか 大ちゃんのことを気に入ったみたいでさ 、




いつの間にか 付き合うまでいってたのは



ちょっとびっくりしたけど。 〉





『 …そうだったんだ 、 』





〈 俺はてっきり 、 大ちゃんは Aちゃんのことが




好きなんだってずっと思ってたから 、




余計に驚いたんだけどね 〉




『 …そんなこと 、 ないよ。 』




もしもそうならば 他の誰かと付き合ってなんていない。





〈 ……そのことで ちょっと大ちゃんと話をしてた。




聞けなくて きっとモヤモヤしたよね。 〉




内容は さすがに聞かなかったけど 、



大貴もきっと あの先輩のことが好きで 、



だから 付き合うことになったのかな。




もしも 、 そうなのだとしたら わたしが大貴に気持ちを




伝えたとしても 勝ち目なんてない。




『 ……山田くん 、 ありがとう。



話してくれて 、 』




〈 それは全然構わないけど 〉




だとしたら 今のわたしに出来ることは １つ。





大貴の " 幼馴染 " で居続けることなのかもしれない 、









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