気 付 い た ら 片 想 い ２ ( 橙 )

２５ 涼 介 s i d e . ページ25

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〈 ずっとさ 、俺 、 Aちゃんのことが 、




好きだったんだよね 〉





言うつもりなんて なかったのに。




閉じ込めておこうと 思っていた気持ちなのに。




…大ちゃんのせいだよ？ もたもたしてるから 、





『 …え 、？ 』





やっぱり 気付いてなかったみたいで 、



思わず笑ってしまう。 …さすがだな 、 Aちゃん。



〈 よく 大ちゃんから名前聞いてたし 、



仲良くなりたいってずっと思ってたんだ 〉





『 …大貴から？ 』





〈 俺ら時々さ 、 昼休みサッカーしてたりして 、




よく連んでたんだよね。 〉




チラリと 目線を向ければ 真剣に話を聞いてくれている



様子が見えて なんだかちょっと ホッとする。




〈 幼なじみが 俺と同じクラスに居るってさ 、




よく 聞いてたんだ。



…それで それが Aちゃんだって知って 、




余計に仲良くなりたかった 〉





『 …そうだったんだ 、 』





〈 Aちゃんが 大ちゃんのこと 好きかもって思ってたし




伝えるつもりも なかったんだけど 、




…最近のAちゃんを見てると 俺にしなよって。




何回も言いたかった 〉





大ちゃんのことで 誰よりも悲しんでいることを知って



俺の前で泣いた Aちゃんを見て 更に好きになるなんて




俺も 、 どうかしてるよな。




〈 …だから 、 この数日で仲良くなれたことも 、



俺に頼ってくれたことも 嬉しかった。 〉





俺の話を聞きながら 泣きそうになっているのを見て




…あぁ 、 やっぱりダメなんだって 思い知らされる。









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