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問題児1 ページ3

瑠奈side

「あ、白上、授業中に悪いんだけど、このプリント、数学の先生に届けてくれないか?」



先生がプリントの束を持ち、私にお願いする



私は快く『はい』とうなずいた



そして、プリントを受け取り、廊下に出て、職員室に向かった


そして、廊下を歩いていると、






『……あっ、』




「……あ」





来たよ、学年1の問題児!





学年1の問題児、一ノ瀬彼方先輩が2年生の教室の前にいた




『先輩!、授業中です!早く自分の教室に戻ってください!』



もう、ほんっとにこの先輩は……




「相方の筆箱届けに来ただけー、授業とかめんどくさい、

てか、そういう白上だって授業中なのに廊下歩いてるじゃん」



と、ほっぺを膨らませて言う先輩に動揺なんてせず、




『私は先生に頼まれたからです!ほら!早く教室に戻ってください!』



と叱った




「えー、」



と不満げに先輩は言う



でも、表情はあまりかわっていない





ポーカーフェイスめ()




『では私は行きますので』



そう言い、先輩の横を通りすぎた



 









……はぁ、なんでこんなことになっちゃったんだろ









先輩は勉強も運動も良い、ましてや学年1の王子様と言うのに……








なんで問題児なの……








「誰が問題児だって?」




後ろからさっき聞いた低い声が聞こえる






驚いて振り向くと、また目を見開いた





『なん、で……、







今授業中ってさっき言いましたよね!?









先輩!』






「だーかーらー、授業めんどくさいって言ったじゃん、








後輩」



こう言うときだけ先輩後輩使って!……






『私の名前は後輩じゃなくて白上瑠奈です!わざわざ後輩とか呼ばないでください気持ち悪い』



「じゃあ俺の名前も先輩じゃなく一ノ瀬彼方なんだけど?いつ名前で呼んでくれるの?」





『私はしょうがないんです!てかもう行かなきゃ遅れちゃうので』




そういって前を向き、早歩きで職員室へと向かった

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作者名:やの | 作成日時:2018年7月13日 7時

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