12.ずる賢い ページ12
『……んーんー!!(美味しい〜!!)』
「はいはい……」
数分後、特大フルーツパフェがどとんと運ばれてきた。ソフトクリームが中心にあって、その周りにはたくさんのフルーツが飾られている。
……はぁぁぁぁ、美味しい。無理、…
『……真冬は食べないの?』
「僕はいいよ、甘いのそんなに好きじゃないし、」
『ふぅーん、勿体な、そんなんじゃ彼女に嫌われるよ〜』
「……なっ!Aには関係ないし!てか彼女いないし!」
『はいはい、今はそういうことにしておきます』
私は真冬の反論を聞き流し、パクパクと口にアイスとフルーツを含んでいく。
お腹壊しそうだけど、美味しすぎて病み付きになるわ!!
……ってか、真冬って絶対彼女いるよな??……まぁ、私には関係ないけど。
「…………うわぁ、完食したよこの人……」
『美味しかったぁぁぁ!』
数十分後、真冬は空っぽになったパフェの入れ物をみて、顔を青く染める。少し引き気味の目だな。
まぁ、私本当は乙女だから、イチゴ一個でお腹一杯なんだけどね??残したらダメじゃない??
「……あ、クリームついてる」
『……え!?どこどこ!?』
真冬は自分のほっぺをとんとんとたたき、私に指示をする。……が、私は焦ってしまい、クリームがどこにあるかわからなかった。
……すると、真冬の手が伸びていき、私の頬に触れた。
「……もう、Aは本当にお子ちゃまだね」
『はぁぁ!?お子ちゃまってなによお子ちゃまって!』
真冬は私を嘲笑うかのようにからからうので、私は腹をたてる。
すると真冬は、手についているクリームをペロッとなめて口に含んだ。
なっ!ななななななななななっ!!!……
私は羞恥心で胸が一杯になっていく。
「…………ん、やっぱ甘いや」
『○ね!○ね!このたらし!!』
「たらしじゃありませーん」
『たらしじゃなくても○ね!!』
私は顔を真っ赤にしながら声をあげる。……が、真冬はそれを聞き流すかのように立ち上がった。
会計を済ませるつもりだろう。私はそう思いながらも真冬を責めながら真冬についていった。
ほんとこいつってやつはずる賢いんだから!!……
私は少しの感嘆の言葉を漏らしていた。
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つむぐ - やのさんの作品、どれも面白かったです!別垢になってもずっと応援してます!お疲れ様でした! (2020年8月11日 18時) (レス) id: 88b02305d1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきか - 小説の最後の意味教えてほしいです (2019年10月27日 21時) (レス) id: f42ad21887 (このIDを非表示/違反報告)
ヽ(・∀・)やぁ - お久しぶりです。受験勉強で見れてないうちに...。新しい垢見つけたらコメントしますね!ずっとずっとやのさんの作品が大好きです! (2019年7月9日 6時) (レス) id: f277aaf274 (このIDを非表示/違反報告)
ここね(プロフ) - あなたの作品が大好きです!今回の作品も号泣させていただきましたw別アカになろうが必ず見つけ出します! (2019年6月16日 9時) (レス) id: f16806af0a (このIDを非表示/違反報告)
Rmd(プロフ) - 今作も遅くなりましたが、読ませて頂きました。最後のつっかえる感じがとても好きです。また、貴方の書く作品に出会えたら嬉しいなと思います。お疲れ様でした!!!(^^) (2019年5月5日 23時) (レス) id: 4a935f5230 (このIDを非表示/違反報告)
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