ドS吸血鬼に弱味握られて無理矢理契約させられた。【そらる】

24.吸血鬼の変化 ページ24

「うぐっ、………ひっぐ、……怖かったぁ……」






「ふふっ、初めて血を飲んだんですもの。怖かったよね。もう大丈夫。」





「……うっ、……」
　




ぽかぽかして、ほわほわしてる。






そんな暖かさに包まれて、いつも眠りについていた。





「……よしよし、」






頭を撫でられると嬉しくて、






心がすごく溢れて、幸せだった。





枕にしてくれた膝は、柔らかくて、






髪を触る手は、やさしくて、






「……おやすみなさい」





その声で、いつも眠りにつける。






……心が、安らぐんだ。







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「……ん、」





目の前には、そんな色っぽい声を出して、ゆっくりと目を開けていくそらる。





私はそんなそらるをじっと見つめていた。






「……あれ、……寝てた？」






『うん、ぐっすり。』







「……そっか。」






上半身を起こして瞼を擦るそらるに、私はそう答えた。





かれこれ一時間ぐらい寝てて、足が痛いんだわ……





そう思い、ふとそらるをみてみると、





「…………」







『……そらる？』






何やらボーッとしていて、声をかけても反応しない。





……どうしたんだろう？何かあったのかな。






私はそう疑問に思いつつ、そらると屋上を出て、このあとの授業に出ることにした。







本当に大丈夫なのかな、そらる……





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“「あのね、今、私のお腹に、君みたいなひとつの命があるんだよ」“





“「おなかに……？」”






微笑んで、お腹を触っている。






それを聞いたのは初めてで、よくわからなかった。





“「……そう。この子が産まれたら、たくさん遊んであげてね。」”





“「……うん！」”






コクリと頷き、にっこりと微笑んだ。

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