ドS吸血鬼に弱味握られて無理矢理契約させられた。【そらる】

23.ぎゅーから膝枕 ページ23

『……って、』





「……ん？」






『いつまでだきついてんの！？早く離して！』






「やだね〜だ、」






私がそう頼むも、そらるは子供のように舌を出した。






くそう！！……こいつ、まさかねらって！？……





「……ほんと、俺が学校探検してる間何があったんだよ」




そうため息をついてるそらるに、私は疑問を覚えた。





『……あれ？……ねぇ、浦田先生は吸血鬼なの？』





「……まぁね。自分自身に魔法かければ、人間でも見えるようになるし。」





『へぇー。』





……じゃあなんで浦田先生はこの学校にきたんだ？？？？







はてなが一杯あって、バカな私はよくわからなかった。






「……屋上いくか」







『なんで！？そろそろ授業だよ！？』






「サボろ？」







『成績下がる！！』








.








.






『……あのぉ、そらるさん？』






「んー？」







『……あの、この状況、なんなんでしょうか』






頬にはくすぐったい感触。






そらるは私の膝に頭をのせて、目をつむっていた。






「……膝枕だけど？」







『なんで膝枕なんだよ……』






目をつむったまま、そらるは答える。







……まぁ、でも、そらるをよく見てみると、すんごく肌が白い。






まぁ、吸血鬼だからってのもあるけどさ、足や体ほそいし、少し見える牙がなんかかわいらしい。





『……そらる？』





しばらくして名前を呼んでみると、そらるは返事を返さない。





「……すぅ、……すぅ、」





暖かい日差しと日溜まりに包まれて、そらるは眠っていた。






そんな寝顔がまるで疲れはてた子供みたいで。







吸血鬼なのに日にあたって大丈夫なのかなと言う心配と、






不意に見せたかわいさに、少し笑みがこぼれた。






そらるは、今、何を夢見ているだろうか。






暖かくて、居心地のいい夢かな？







久しぶりにサボってそらるとの時間を作るのも、いいと思った。







ゆっくりとそらるのふわふわの髪に触れてみると、更に気持ち良さそうな顔をする。






ふにゃりと笑っていて、すごく可愛い。







くそう！……こんなそらるはじめてみたかも！……






私はそらるの魅力に、ずきゅんと心を打たれていた。






.






……それと、








本当にそらる日光に当たっても大丈夫なの？？()

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