12.学級委員 ページ12
「え〜、学級委員を決めようと思うんですけど、誰かやりたい人いますか?」
先生は黒板に“学級委員”とかいて、二人分のスペースを開ける。
まぁ、私はどうせそんなのやらないし、第一やりたくないなぁ。
周りを見渡しても、誰も手をあげない。
「……じゃあ、推薦で……」
困った先生は、そう言葉をこぼすと、
「はいはいはい!!真冬くんがいいとおもいます!!」
「私も!!」
「……相川さん、推薦されているけれど……」
女子たちは相川さんを推薦し続け、先生は期待しているような顔で私の隣の相川さんを見る。
どうするんだろ、
私は頬杖をついて、ちらりと横を見てみると、
「……わかりました。僕がやります。」
「ほんと!?嬉しいわ!!ありがとう!!」
相川さんはそうわざとらしく笑う。
先生もにこにこと喜び、その瞬間、女子たちは盛大に挙手をし始めた。
女子こっっっっっっっっっっっわ!!!!!マジ無理!!やばくね!?!?
「相川くんがやるなら私もやります!!」
「わたしもやりたいでーす!!」
「いいや私が!!」
わー、なんという、モテモテ感。
スクールカースト上位のモテモテイケメン男子が学級委員になるだけで、こんなにも希望者が集まるなんて、……
スクールカースト上位のモテモテイケメン男子、相川さんやばすぎわろた、
「……困ったわねぇ、……じゃあ、相川さん、あなたが決めてくれる?」
「……え?僕ですか?」
「えぇ、貴方が決めたなら誰も文句は言わないでしょう」
先生はため息をついて、相川さんにそう頼む。
相川さんは少し考えたあと、言葉を漏らした。
「……じゃあ、」
すると私の腕をパシッとつかみ、上にあげる。
…え?え?え?え?え?
.
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.
「…………石崎Aさんに一緒にやってもらいたいです。」
そう天使のような悪魔のような微笑みで、先生に告げる。
……………………………………は?
その瞬間、女子たちはずばっと立ち上がり、
「ふざけるなぁぁぁぁぁ!!!!」
「はぁ!?なんで!?」
「私の方がふさわしいわよ!!」
そう叫びだした。
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ちょこ - とてもよかったです!その後話がもっと欲しい! (2019年9月24日 17時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです!その後話もっと読みたい! 終わって欲しくない(´;ω;`)あとそらるさん(彼方先輩)今は夢主ちゃんのこと、どう思ってるんだろう…?とても気になる…!! (2019年8月24日 1時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
やの(プロフ) - 夜空(主にDS)さん» できれば気づかないでほしかったぞwwww違うよ、やのんはいじる役だよ((((((((( (2019年4月1日 22時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(主にDS)(プロフ) - やのさん» ごめんなー(棒)ちょっと嬉しい気持ちがあったんだわ(^^)恥ずかしいんだね〜一生使えるネタが出来たw(嘘です)やのんは、いじられ役だね(( (2019年4月1日 22時) (レス) id: 1e511e327c (このIDを非表示/違反報告)
やの(プロフ) - 夜空(主にDS)さん» 毎度のごとく長文のコメントありがとぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!( ;∀;)うん!更新頑張るね!ちょっwwwほめてくれるのはうれしいけど、恥ずかしいからそこには触れないでwwww (2019年4月1日 22時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
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