リバース男子の扱い方【まふまふ】

13.お仕事 ページ13

『ちょっと！！あんたのせいでこんなことになっちゃったじゃん！』






結局私が学級委員をすることになり、早速教材室から資料をとってきてと頼まれてしまった。






日誌とか書かなきゃいけないでしょ！？それに資料とかプリントとか運ばなきゃでしょ！？







学級委員クソめんどくせえええええ！！！！






「……んふふっ、僕はAちゃんとしかやる気ないの。」






『私は相川さんとでもやる気ないんだけど？？』






「……じゃあ、僕が仕事全部やるよ。それならいいでしょ？」






すると教材室の棚においてある資料を持ち上げて、私に背中を向ける相川さん。






な、なんか、それじゃまるで私がサボってるみたいじゃん！……





『良くない！！私が更にいじめられる！』






「ふふっ、わがままさんだなぁ。」





『うるさい！！』






私は相川さんが持っている資料の半分を勝手にとっていく。






相川さんはにまにまと笑って私の背中を見つめていた。






……まぁでも、たまにはこういうのに率先してやった方がいいのかな。





私はそう思いながら、資料を抱えて廊下を歩く。






相川さんは私の隣をトコトコと歩いていて、なんだか犬のようだった。






背は私より高いのになぁ……






なんて、相川さんを横目で見つめていると、







「……ちょ、ちょっと、……そ、そんなにっ、見られたら、興奮、しちゃう……」






私から目をそらした相川さんの頬はほんのり赤くなっており、軽度の過呼吸になっていた。





………………いやいや、見つめられるだけで興奮て……




『……じゃあ見つめないでおくね、一生』





「そ、それはやめて！？もっと見つめていいよ！？僕、大歓迎だよ！？」





『なんでだよ！！』






この廊下、人通りが少ないから良かったものの、こんなの醜態にさらしたら絶対私殺されるじゃん……。





「……こんなイケメン見つめるの、悪い話じゃないと思うのになぁ……」






そう下を向いてポツリと呟く相川さん。






いや、自画自賛してんじゃねぇよ！！！






『私は私に見つめられても興奮しない人がいいです』






「わ、わかった！もう興奮なんてしな……無理だぁぁぁ！！！」






勝 手 に 自 滅 し た






.






.






.






「……なんなの石崎！ムカつく！……」





「そうよね！」







「……なら、協力してくれない？」

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