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肩越しに振り向いた松陽は、銀時に何かをつぶやくと前を向き、俯いた
『やめてくれェェェェェェ！！！！！』
高杉の叫びが耳に響く
銀時は、一切の躊躇いもなく師の首を
斬り落としました
彼らが求めて、探して、その身を真っ赤に染めてでも助けたかった人
Aと銀時に全てを与えてくれた人
双子は何よりも誰よりも、助けたかった人を…
その手で殺したのです
Aは、ただ声もあげずに涙をひとつ流す
『銀時ィィィィィィィィ！！！』
立ち上がった高杉に連中の一人が短刀を投げ、左目を潰した
それに高杉は仰向けに倒れ、痛みに声を上げる
『師に拾ってもらった命、無駄にするものではない』
『本気でこの者共を生きて帰すと？
『……この者どもにはもはや護るものなどありませぬ。
それは侍にとって死したも同じ。
何よりこ奴らはそれを自らの弱さゆえ自らで壊したのです。
殺す価値もなし』
朧と呼ばれた男の、言う通りだった
己らの弱さから、この世のなによりも大事だった師を死なせた
『もう二度と、剣を握ることもできぬでしょう』
解放され、連中も立ち去ったその場にはAたちと、斬り落とされた師の首だけが残りました
誰一人として声も発せず、涙を流すしかありません
あまりにも大事すぎるモノを失った彼らの心は、着実に壊れていきました
Aは残った師の首を持ち上げると、しっかりとその顔を眺めた
はじめて人間として愛情をくれたその人の死に顔はとても穏やかでした
Aには彼が笑ってるようにも見えてしまい、涙が止まりません
涙が止まらないのに、声を上げることが出来ないのです
師の首を大切に、大切に抱き締めてその身を丸めた
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江(プロフ) - 氷麗さん» 氷麗さま！毎度ながらありがとうございます！頑張りやす！！！ (2020年7月3日 18時) (
レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - みるくさん» ありがとうございます！続編で来ましたので行ってらっしゃい！ (2020年7月3日 18時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
氷麗 - 今回も、面白かったです！！体に気を付けて、無理せず頑張って下さいね！！！いつも楽しみにしていますよ！！！！！ (2020年6月29日 21時) (レス) id: 0b4aa008b9 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - あぁ、、好き……ずっと楽しみに待ってます！！ (2020年6月26日 0時) (レス) id: b976b329cf (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - 氷麗さん» 氷麗様、いつもコメントありがとうございます！ゆっくりですけど頑張りますね！ (2020年6月24日 17時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江
| 作成日時：2020年5月8日 12時
