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｢エゴサーチ……あ、何か聞いた事あるかもしれへん。｣
｢淳太おじさんやもんな、相変わらずスマホの扱い慣れてへんみたいやし。｣
｢おじさん言うなや…ってそんな話してる場合ちゃうねん、撮影はよ行くで…！｣
再びネットの波に乗ろうとしている彼の大きな背中を引っ張って、無理矢理撮影現場の方へと向かう。
集合ギリギリやったみたいで、他のメンバーもわちゃわちゃと絡みながら皆口を揃えて｢淳太遅い！｣って叫ぶもんやから、｢いや、こいつのせいやわ！｣と大声で叫んでやった。
そこから順調にお仕事を終えた俺はメンバーと一緒に楽屋へと向かう。
｢いや〜今日の撮影も楽勝やったな！｣
｢濱ちゃん何度も撮り直されてたやんけ。｣
｢4回目でちゃんと通ったやん！｣
｢のんちゃんに関しては一発やったけどな。｣
｢のんすけはちゃうやんかぁ。モデルやってるしい…｣
その辺のソファに寝転がった濱ちゃん。
その後ろには濱ちゃんにちょっかいをかけようとしているのんちゃんの姿。
2人で絡む姿は遠くから見ていても微笑ましい。
暇潰し程度に近くの椅子に腰掛けると、新聞を開く。
ちょっとでもネタ増やして、テレビの足しにしとかんと。
｢ばあああ！淳太！暇や！｣
｢うわッ！？ちょ、今新聞読んどるやろ！｣
そんな時、今文字を追い掛けていた部分が真っ二つに裁断された。
誰かと思えば永遠の5歳児、しげが輝くくらいの笑顔でこっちに向かってくる。
かまってちゃんは相変わらずなようで、思い切り椅子に座った俺に体重かけてくるもんだから椅子がひっくり返りそう。
｢椅子倒れるて！！照史！何とかせえこいつ！｣
｢しげ、淳太くん椅子から落っこちるで〜？｣
｢スマホ見ながら言うなや！｣
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作者名：水澪 | 作成日時：2020年1月10日 16時
