虹ヶ原リバーハウス５ - JW

203- ページ15

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- side Fujii -




紫「A、のんすけ、大丈夫か？」


黄「ポカリとかゼリーとか買うてきた。神ちゃん、これで良かった？」


緑「それそれ。ありがとう」


「淳太くんも濱ちゃんも、移るから早よ出てって……」


紫「もー、黙って看病されとったらええねん」



淳太と濱ちゃんが、スーパーの袋を持ってやってきた。


濱ちゃんがスーパーの袋からポカリを2本取り出して、それぞれふたりの頬に当てる。


Aは気持ちよさそうに目を細めたけれど、望は次第に涙を目に浮かべた。



桃「みんな楽しみしてたのに、ごめんなさい……」



ついに泣き出してしまった望。


布団を顔までかぶって、鼻をすすっている。



青「誰も望のこと責めたりせえへんから」


紫「せやでー。ボードくらいまた今度行ったらええやん」



ぐずぐず泣いている望の頭をわしゃわしゃと撫でる濱ちゃん。


優しさに更に泣く望。


みんなからふふっと笑いが漏れる。



「のんちゃん、私らはさっさと寝て、さっさと治すで」



Aはそう言うと、例の飲めるゼリーを慣れた手つきで片手で飲み干す。


目を真っ赤にした望も、同じようにゼリーを飲んだ。



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