ストックホルム エピローグ ページ30
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〜 epilogue 〜
とある産婦人科
たくさんあるベビーベッドの中に、それぞれ赤ちゃんが眠っている。
賀島ベビーと書かれた名札の吊るされたベッドに眠る男の子の赤ちゃん。
幸せそうにすやすやと眠っている。
病室。
ベッドに座り、出生届を書く茉里。
書き終え、ペンを置くが、届出用紙にひとつ、ふたつと涙が落ちる。
出生届の父親欄には�狠ぬο´瓠∧貎突鵑砲廊狠ぬ�茉里�瓩判颪�れている。
じっ、と紙を見つめ、ポロポロと涙を流す茉里。
「何もなく、出会ってれば。
こうやって、書けたのにね。蓮。」
声をつまらせながら泣く茉里を、優しく窓から差し込む夕日が包んでいた。
〜4年後〜
山の中、坂を上り切ったところに見える小さなお墓。
水桶を持った母親と、ぶんぶんと柄杓を振り回す男の子。
「かあさん！早く！」
坂を駆け上っていく男の子。
母親も追いつき、二人で墓の前へ。
花を入れ、手を合わせる。
すっかり母親の顔になった茉里と、大きくすくすくと成長した息子・辰也。
せめてもの蓮の生きた証にと、蓮の苗字の辰巳から一文字とって辰也と名付けた。
帰ろうと立ち上がった刹那、茉里が石に躓き、転びそうになったのを辰也が支える。
「あら、辰也〜、ありがとう！」
強いんだねぇ、と頭を撫でれば嬉しそうに笑う辰也。
「おれ、とうさんとお腹の中で約束したんだもん！
かあさんを守る、強い子になるんだもん！」
そっかぁ、心強いなぁと微笑む愛の目に涙が浮かび、筋を作って溢れてゆく。
口を覆い、肩を揺らす茉里。
蓮が、ほんとに辰也に言い聞かせて、約束してくれた。
そんなことあるわけないが、茉里は、きっとそうだと思った。
「かあさん、かなしいの？」
心配そうに首を傾げる辰也に、茉里は「嬉しくて出る涙もあるんだよ」と微笑む。
手を繋ぎ、ゆっくりと坂を降りてゆく親子の背中を、柔らかい風が吹き抜けた。
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まいか(プロフ) - 目黒蓮が寝起きドッキリをしたという作品はどこに書いてありますか？？ (2023年4月10日 12時) (
レス) @page36 id: b41f0359ae (このIDを非表示/違反報告)
まるちゃん(プロフ) - Aさん» コメントありがとうございます！KPOPには弱く、なかなか出せずに申し訳ないです。今後小話でちょっと甘めの短編をぽちぽち出したいな、と思ってますので、もしかしたらそちらで登場いただくかも知れません。これからもぜひ、遊びにいらして下さいね！ (2021年3月16日 18時) (レス) id: 727445f91f (このIDを非表示/違反報告)
A - めっっっっっちゃ面白かったです!!欲を言えば、もっとバンタンとの絡みが欲しいです笑 (2021年3月14日 20時) (レス) id: 67e7e86815 (このIDを非表示/違反報告)
まるちゃん(プロフ) - 詩織さん» コメントありがとうございます！また、あたたかいお言葉に感謝です。これからも、すこしのんびり更新にはなりますが、楽しんでいただけると嬉しいです！ (2021年3月6日 23時) (レス) id: 727445f91f (このIDを非表示/違反報告)
詩織(プロフ) - いつも楽しく読み返してます！！ほんっとに大好きな作品です〜！掛け持ちとお仕事で大変だと思いますが、応援してます！更新頑張ってくださいね！(>_<) (2021年2月26日 13時) (レス) id: 9efc9c0f02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるちゃん
| 作成日時：2021年1月8日 21時
