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気にしないで ページ22

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黒いワゴン車から降りてきた梅野は笑みを浮かべながら松造に近づいて挨拶をする。





「いやぁ、いい天気だな松野くん。絶好の出張日和だ」

「出張日和なんて言葉、初めて聞いたぞ」





あっはっはと二人は大声で笑う。




「あらあら、まるで遠足に行く子供みたいね」




松代もふふふと目を細めて笑う。そして車の中の6つ娘達に気付き、声をかける。





「梅野お嬢さんたち、恥ずかしがらずに出てらっしゃい」





6つ娘達はお互い顔を見合せながら中々車の外へ出ようとはしなかったが、松代がニコニコと微笑みながら待っているためしぶしぶ一美から順に車から降りた。






「こんにちは。この間のパーティー以来だから1週間ぶりね」

「……こんにちは…お久しぶりです」

「そんなに緊張しなくていいのよ?えっとあなたは…一美ちゃん?」

「はい…そうです」

「急に共同生活なんて決まってごめんなさいね。でも、あなたのお父さんが可愛い娘さんだけで家に置いておくのは心配だと言っていて…私達のお家でよければ、と思ってね」





少し困り顔で頭を下げた松代が一美に梅野の気持ちを伝える。




「私達にも同じ6つ子の男の子がいるし、用心棒だと思ってくれていいから。あぁ見えてあの子達、みんな優しい性格の持ち主だから何か困った事があったら頼ってちょうだいね」

「…お気遣い、ありがとうございます」

そう言ってぺこっと一美は頭を下げた。

「そんなにかしこまらないで、ね?あなた達はもう私達の娘みたいなものだから」

「……娘…?」

「そうよ。だから、いつでも頼ってちょうだい」






松代はそう言うと一美を軽く抱き寄せて頭を撫でた。





一瞬、ビクッと一美が震えたが松代の肩口に顔が触れた途端悲しいような安心したようななんとも言えない表情を浮かべたが、すぐに表情を戻す。




「……ありがとうございます…」

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設定タグ:おそ松さん , 6つ子   
作品ジャンル:アニメ
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ミミ - Mさん» お下げ髪…耳から下の2つ結びですね。分かりました、わざわざご説明ありがとうございます! (2017年1月28日 19時) (レス) id: 794681af9d (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - ミミさん» 私の頭の中ではお下げ髪でした。ミミさんのコメントで改めて調べてみると、呼び名が違うだけで同じものだと思っていたのが違うものなんだと初めて知りました。私の知識不足です…疑問を抱かせてしまってすみません。後日改めて直します。 (2017年1月27日 21時) (レス) id: ac422af371 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ - すみません、四女さんの髪型なのですが、2つ結びというと一般的にはお下げ髪だと思いますが、本文中ではツインテールとも書かれていました。細かいとは思いますが、どちらの髪型なんでしょうか? (2017年1月24日 18時) (レス) id: 794681af9d (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - ノンノンさん» コメントありがとうございます!がんばります! (2016年12月1日 11時) (レス) id: 060cf696e2 (このIDを非表示/違反報告)
ノンノン - 書くの頑張ってください! (2016年11月27日 10時) (レス) id: d309a533cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:M | 作成日時:2016年7月31日 9時

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