【SERVAMP】短編集♪

午後の日差しと暇人ふたり【クロ・甘】クロアsリク ページ1

「くーろーくーん、遊びましょう？」



読み終わった本を膝に置きながら隣人(外)に声をかける。

あまりにも暇すぎて始めた読書だったが、
中途半端に読んでたのですぐに読み終わってしまった。



「めんどくせー…。お前1人で遊んでろよ…」



相変わらず手厳しいこと言ってらっしゃる。



「そんなこと言わずにー」



ネコと和解せよの精神で、
ちょっと食い下がると、
心底嫌そうな視線を送られた。



「遊ぶって…具体的に何するとかきめてるのかよ…」



お、さすがクロくんです。
嫌々ながらもお話は聞いてくれる。



「実はポッキー持ってるんですよ、
これでポッキーゲームでもしませんか？」



来る途中で寄ったコンビニのくじで当てたポッキーの箱を鞄から取り出し、彼の方へ箱を渡した。

暫く箱を見つめていたクロくんでしたが、
私の方を見て、により と笑い、何とか承諾してくれました。



「やったー、これで暇しないで済みます」


「で、チョコとチョコ無しのどっちから食うんだ…」


「では、チョコの方をいただきます」


「…ん」



クロくんがチョコのかかっていない部分を口に含み、私はその逆をサクサク食べていく。

半分くらいで顎が疲れたので半分でやめた。

それにしてもチョコ美味しい。
口の中に残っているポッキーをもぐもぐしながら食べていると、横からため息が聞こえた。



「お前…やる気ないだろ…」


「やる気はありますよ、根気がないだけで。」


「…向きあえねー…」



ちょっとやる気を無くしたらしいクロくんに、
チョコかチョコ無しかを聞くと、案の定チョコと答えた。



「ん！」



準備いいよ、という合図を元に
ポッキーを向けると


ばきっ


一気に半分食べやがった。。
え、でも…まって、どんどん近づいて来る。

私は思わず目を瞑った。



ちゅ、とリップ音とともに、
唇に柔らかい感触が伝わる。



「…いつも君には酩酊させられる」


「だいたいお前が勝負を仕掛けてきてるからな…」


「失礼な、君からの時もあるよ」


「うるせー…」




そう言う彼の頬もほんのりと色づいていた。





○＊・＊○＊○＊○＊・＊○

クロアさまからのリクでポッキーゲームでした！
照れてるクロ可愛いよ…

リクエストありがとうございました！
また是非リクエストください！！

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