【d!】異世界人召喚の儀式Ⅱ (ページ44)

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93.算数ページ44

『(やばい)』

現在Aは非常に戸惑っていた。目の前の数式に

『(この世界の学力まじでやばいかも)』

em「まずはここからですね」

…

em「この他にも引き算､掛け算､割り算などもあります。平民は基本足し算と引き算の2つで足りますので、四則演算が完璧にできるのは、貴族からですね」

『(やばかったぁ〜これ算数じゃん)』

エーミールが持ってきてAにみせたのは、小学生レベルの問題であった。

『…ちなみにエーミールさんはどのくらい出来ますか？』

em「私ですか？四則演算以外ももちろん出来ますよ」

『(良かった、エミさんも四則演算しか出来てなかったらどうしようかと思った)』

em「それとこの【そろばん】を使うと早いんですよ」

『(･･･絶対に地球から来た人いたでしょ、てか使い方知らないよ)』

『エーミールさん……』

em「大丈夫ですよ。これから順番にお教えしますから」

Aが不安にしてると思ったのだろう

『(違うんだって)あの…書き込んでも良いですか』

em「？構いませんが…」

カキカキ
『(高校とはえらい差…)』

エーミールはAがとても早いペースで解いていくのを驚いた様に見ている。

『終わりました』

em「あ、あってます」

『はぁ〜(これはまずい、非常にまずい)』

em「あの、一体何処で」

とても驚いた用に尋ねてくる。

『…学校っていう所で教わりました(説明するのか〜)』

『すみません話すと恐らく長くなるのでまた今度でも良いですか？あと計算は大丈夫そうなので、これからは文字とこの世界の常識とかを中心に教えてください』

em「わ、分かりました」

em「とても気になりますが次の機会のしましょう、それに、そろそろ時間ですので」

『？』

エーミールが言うとすぐに扉からノックなる。

ci「失礼しま〜す」

『(え､本当にきた)』

ci「A。ペ神が1度医務室来て欲しいみたいやよ」

『あ､はい。分かりました。ありがとうございます。…よく分かりましたね』

em「Aさんは今日初めて訓練をしましたからね。恐らく夕食前に1度審査するだろうかと思いまして。それに今私のインカムは修理中ですから」

『流石ですね』

当たり前かのように言うエーミールに、やっぱり凄いなぁと改めて思う。流石Aの使用人区域への挑戦をことごとく阻止した人物だ。先読みが早い。

em「いえいえ、ではまた夕食で」

『はい、今日はありがとうございました』

どうやら算数は異世界でも共通らしい。