【d!】異世界人召喚の儀式Ⅱ (ページ40)

今日:9 hit、昨日:28 hit、合計:178,254 hit

89.されど子供ページ40

sn「あ、あと皆」

しんぺい神が思い出したかのように言う。

sn「Aちゃんが腕輪をしてない時…

…

絶対に触ったらダメだよ」

「「「「「「ｯ」」」」」」

その一言は、Aが魔力封じの腕輪をしてなかったら、自身の体内にある魔力を吸い取るという事。

Aにも危険が及ぶし、自身にもグルッぺンから聞いた事が簡単に起こってしまうという事。

『すみません、まだ制御出来てなくて、勝手に吸い込んじゃうので…』

申し訳なさそうに言うAに更に恐怖する。

【まだ制御出来てない】

それは制御出来れば相手から奪う事も奪わない事もAの意思で容易に出来る用になるという事だ。

『早く魔力上手く制御出来るように頑張ります』

笑顔で言うAに自然と身体が強ばる。

【無自覚とは恐ろしい】

そして少しだけ不安がよぎる。
Aが自身の可能性に気づいたときAはどうするのだろうか、と

『それに…皆を傷つけたくないですから』

少し悲しそうにAは言う。

『魔力封じ無しでも皆さんと食事もしたいし、普通の生活を送ってみたいですから』

若干遠慮気味に言うAに先程の恐怖は無くなり、逆にA自身はまだ子供で、とても脆いことを悟。

守らなければ簡単に壊れてしまう存在。あやふやな状態のまだこの世界では幼い子供。

gr「なら、訓練頑張れよ」

『はい！頑張ります！』

とても楽しみに言うAをみてやはり思う事は
【守りたい】何故こんなにも自身が思ってしまったのか、子供だからか、自国に利益があるからか、Aの明るい性格故か、定かではないが幹部達は決意する。

先程グルッぺンが目で訴えた事を

.

何が何でも守り抜く。

.

『あ、多分これくらいだと思います』

どうやらAはおよそ500ぐらいであろう魔力を溜め込んだらしい。

料理を見れば確かに半分以下だった。自国の医師が凄腕である事を改めて実感し、各々談笑を始める。

.

Aはどこまで成長するのか、

そんな少しの恐怖と期待を心に含めて。

.

ーーーーーーーーーーーーーーーーー
いよいよ始まる魔力制御訓練！
まず初めに学ぶ事は？