少女は放火魔に恋をした様です。

第33話 崩【げしゅたると】 ページ42

葛｢……今本条ら廊下だ。多分叩くなら今しかねーから。急げ｣

A｢ん｣

やり方は簡単。今の部屋の入口、そして廊下……

ありとあらゆるものが腐っていく様を想像して……

A｢っ！｣

精神統一がいかに早くできるか。

スピードの問題に関してはこれに尽きた。

おまけに私は『腐敗』は可能でも『腐食』までできるほど器用ではない。

しかし、葛西はそれさえも想定していた。

前回の話でバイオセメントか否かという会話をしていた。

バイオセメントとは、早い話微生物が含まれてるセメントだ。

シックスが最近になって建設したホテルらしいけど、あいつの謎のこだわりが今役に立つとは。

まぁどうせ後で無駄になるわけだけど。

？｢……！……？！｣

誰の声かな……ま、いいけど。

葛｢おー、すげーすげー。やっちまったね〜。後でシックスに許しを乞うか｣

A｢……細かいことは気にしない派｣

葛｢よーし、ビルでんぞー。｣

A｢え、殺さないの？｣

葛｢ダイジョーブ。地下通路が森に通じてる。ったくシックスも何の遊びだよ……｣

葛西も呆れてる。そりゃそうだ。

でも、

｢｢だからこそ潰しがいがある｣｣


｢｢……ふははっ！｣｣


思わず破顔する。

シンクロなんて普通しないよ！

葛｢じゃ、先回りして、もしいたら後続のサツは焼いとく｣

A｢りょ！｣

と、携帯が着メロを流す。メールだ。

ヴァイジャヤ第二回成功。多分ネウロ動きそうなので警戒指示だした。

A｢……｣

葛｢……｣

A｢……覗かないで、人のケータイ｣

葛｢こんな時にメールとかジャヤくれーだろ｣

A｢そーだけど｣

葛｢よし、移動すっか｣

A｢はぁい｣



怖いなーもー……


○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
お久しぶり！失踪した？すまんありゃ嘘だ。
明日は無理だけどできる限り冬休み更新頑張るぞい！
Next time！

第34話 森【あそびば】→←第32話 建【かりば】

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキー煙草

エポー

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す