遊郭へようこそ、金髪くん。【 我妻善逸 】

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「よぉ善逸、遊郭はどうだった？」

「………あ、宇髄さん」






遊郭から出て、道端を歩いていると宇髄さんに声をかけられた。
声がした方を向けば宇髄さんが屋根に座っていて、
にまにまと笑い楽しそうにしている。






「…なんでそんな笑ってるんですか」
「いやあ、随分帰ってくるのが早かったからお前ってバテるの早いんだなーって思って、さ…
で？初めての感想はどうだったよ？」






……最初の一言は余計だけど、俺は宇髄さんに対して首を横に振った。







「は？どういう事だよ」
「俺、してません」
「………はあ？？せっかく遊郭に行ったのに！？じゃあ今までお前は何してたんだよ！」
「…んー、イチャイチャしてました」

「テメエの頭はどうなってんだ、やってねえのにイチャイチャするって…ああ、分かった、お前恥ずかしすぎて拒否ったんだろ？はー、勿体ねえな」


「……抱くのは、相手の人を堕としてからにしました」








そう付け加えれば、宇髄さんは目を見開いては？と聞き返してきた。





「堕とす？？遊女を？」

「そうです、俺、相手の人を好きになっちゃったんですよ」







……Aさん。
あの人を考えるだけで、口角が上がってしまう。

宇髄さんは信じられないといいたげな顔をしていたけど、俺はあえてスルーした。
…しょうがないじゃん。
好きになっちゃったんだから。









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