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「四国のヤツらが攻めてきた時にな。
今日でわかっただろうが、オレより姉貴は畏れが使えねぇのに…姉貴、玉章を圧倒してたんだよ」
「玉章って……例の四国の狸？」
「ああ」
雨造の質問に頷き、リクオはあの時の姉の姿を脳裏に思い浮かべた
その時の姿を思い出すだけで、ゾクリと背に走るなにか
「……姉貴の剣は、めちゃくちゃなんだ」
「は？」
「太刀筋がなっちゃいない。
親父もジジイも牛鬼みんなそう言ってた。
でも、みんな言うんだよ。『Aは強い』ってな。
牛鬼なんか自分じゃ勝てないって言ってたなぁ、前」
「牛鬼って、あれか！捩眼山の！！」
「おう。……四国の時にやられそうになった俺の前に出てきた姉貴の戦いは、はっきり言ってありゃバケモンだ」
畏れもまともに使えない
それは妖怪の戦いとして、致命的
それなのにも関わらず、姉はそこにいた誰よりも玉章を圧倒していた
「だから俺はあの日以来夜になったら時々夜襲かけてんだけど毎度毎度ボコられて親父たちに笑われんだよな…
クソ、絶対ぇ姉貴の剣は俺が盗む！」
「なんか意気込みおかしくね」
雨造は冷静にリクオにツッ込を入れた
「ってなわけで、準備運動だけなら畏れなしで姉貴の剣とやれる。
だから姉貴と組ませてくれイタク。
オレは姉貴に勝ちてぇんだよ。ただの剣術で」
「……そんなすごいようには見えねぇがな」
「明日見てりゃわかるって」
あの凄さは、言葉では伝わらない
ならどうしたら彼らに理解してもらえるか
それはもう、実際に見てもらうしかないだろう
「まぁ、わかった。姉の剣ってのも気になるからな」
「おう！ありがとなイタク！……今日も夜襲かけっかな」
「返り討ちにされてたんだろ？じゃあ無理だろ」
「土彦、今日はっきり言って未だかつてないほどのハードスケジュールを過ごした。
つまり、疲労が凄い。かくいうオレもすごい疲れてる。
疲労感は同じ。なら姉貴はきっと寝床入ったら秒で寝る」
殺るチャンス！！と燃えるリクオ
「……寝てる時に襲って、成功したことは？」
「０」
「失敗した数は？」
「今のところ53回だがまだそんな時間経ってねぇからな、玉章来てから。
１日に何回か仕掛けても姉貴の奴すぐ気づくんだよ…
気づいたらオレが何故か庭の池にドボン。
あれどうなってんだ？」
「お前もやっぱ姉に似てバカだろ」
土彦は思わずため息をついた
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(名前)ことみ(プロフ) - いつも、楽しく読ませてもらってます！ぬら孫の転生のものを探していてこの作品に出会い更新が来るたびにすごくたのしみにしてます！！これからも作品楽しみにしてます！！ (2020年1月4日 20時) (
レス) id: eb62bdd2ac (このIDを非表示/違反報告)
キカ - 明けましておめでとうございます！今年も楽しく読まさせていただいてます！次が楽しみです！更新頑張ってくださいね！お体に気をつけてください。応援しています！ (2020年1月2日 1時) (レス) id: 2047e5dc6b (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - ムクロさん» ムクロ様、コメントありがとうございます！気に入って頂けて光栄です。これこらもよろしくお願いします！ (2019年12月4日 23時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
ムクロ(プロフ) - コメ失礼します！むっちゃ面白い！凄ェ！ 面白すぎて1から一気読みしてここまできましたwこれからも更新頑張ってください！応援してます！ (2019年11月29日 19時) (レス) id: 1f680d1d0e (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - 神威さん» 神威様、コメントありがとうございます！いやいや、文才なんかありませんからマジで…でも気に入って頂けたのなら嬉しいです！ぜひこれからも愛読よろしくお願いしますm(_ _)m (2019年11月29日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江
| 作成日時：2019年11月14日 23時
