抱える闇は ページ47
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その日、鯉伴はいつもの様に居間に現れると己の父、首無、鴉天狗が何かに集まっているのが見え沸いた興味のままそっちへ吸い寄せられていった
「よぉ、なぁにやってんだい？」
「おぉ、鯉伴」
「お疲れ様です鯉伴様、ご覧下さい。
珍しくA様がこんな所で爆睡してるんです」
「ホントだ」
鴉天狗の言葉通りAはラフな格好のまま仰向けになってスヤスヤと寝ていた
「うーん、さすが俺の娘。可愛い」
「バッチリ写真は撮りましたよ」
「流石首無。分かってんじゃねーか」
いつものフワフワとした髪は無造作に畳に投げられていてうっかり踏んだら大変だ
踏まぬよう移動しAの顔が見える場所に鯉伴も座って愛娘の寝顔を見つめた
「……こうしてりゃあAはどこの子にも負けねぇほど可愛いんじゃがのう」
「親父、孫フィルターかかってんなそれ」
「孫が可愛いのはどこのジジイでも同じじゃい」
いや多分その中でも親父は割りと群を抜いてる方だと思う。と鯉伴は心の中で呟いた
「でもまぁ、確かにA顔いいくせして取り繕うのめんどくさくなったのかいつからか目が死にかけだし言動アレだもんな」
「私はそれでいいと思いますし、嬉しいですけどね。
じゃなかったらA様に害虫つきまくりますよ？」
「……確かにそれはそれでむかつくな」
首無の言う通り、その未来もあったかもしれないとそれを想像したら当然苛立ちが沸いた
ぬらりひょんもそれは困る、と真剣な顔をして言うのだから祖父、父共にAを溺愛しているのだろう
「しかし、こうして改めてA様のお顔を見ますと…
A様は鯉伴様似の様ですな」
「ん？そうかい？」
「目元と鼻筋は鯉伴様そっくりですぞ。
口元は若菜様ですな」
「通りで美人に育つわけだな、A」
まるで俺の遺伝のおかげ！と言いたげなセリフに首無が冷たい、ささやかな視線をやった
「でも娘が父親に似ると幸せになるって言いますよね」
「あー聞いたことはあるな、それ」
「Aは幸せになるんじゃのう、なら」
「だといいな」
ぬらりひょんが畳にちらばった髪を一束掬い、クルクルと指にまきつけて遊び始め、それを見た鯉伴もつられるように同じことをして遊び始める
「Aのこれは本当見事なまでのクルクル頭じゃ」
「すげぇよな。まぁフワフワして気持ちいいし可愛いから俺ァ好きなんだけどよ」
「ワシだってそうじゃい」
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桜 - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2019年9月30日 2時) (
レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - 無礼物さん» コメントありがとうございます！夢主好きって言っていただけて嬉しいです！！これからも愛読よろしくお願いします！ (2019年9月11日 13時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
無礼物(プロフ) - めっちゃ面白いです笑いきなり真面目スイッチ入る夢主ちゃん大好きです！かっこよくて好きです！応援してます！ (2019年9月10日 19時) (レス) id: f2bca18ad3 (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - さーちゃんさん» コメントありがとうございます！そしていつもありがとうございます！どうぞこれからも愛読よろしくお願いします！ (2019年9月4日 1時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - 続編おめでとうございます!!楽しみにしてます！更新頑張ってください！応援してます! (2019年8月27日 16時) (レス) id: 577dc20b2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江
| 作成日時：2019年8月26日 19時
