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いつもならあくどい笑みか、不敵な笑みか、ニッと笑うような笑顔ばかり浮かべるA
けれど今のはふわりとした、花のように笑う笑顔だった
それに呆然としたが、Aの声で我に返る
「ささ美はこのまま彼女たちを保護して今つるし上げようとしてる奴を煮るなり焼くなり好きにすればいい。
他は私と共に、山頂へ向かう」
「「「はっ」」」
私に向かって頭を下げた三人
ささ美はへっぽこ院ちゃんにあれこれ指示を出し(文句を言いつつやってる所多分いい子なんだと思う)、トサカ丸と黒羽丸はさっきと同じように私を抱え、そこを飛び立った
▽▲▽▲▽
「……雨が、酷いな」
「もう着きます、A様」
叩きつけるかのように空から降ってくる雨粒
びしょ濡れになりながら私達は牛鬼の屋敷に踏み入った
そこには中には血だらけで膝をつくリクオがいて、私はそれに目を細め、黒羽丸たちは当然血塗れのリクオを見て驚いた
「「！？」」
「リクオ様ぁぁ！？」
「な…なんだぁぁ━━━━！？この状況は！？」
「そこにいるのは………………ッ、牛鬼だな！？」
「貴様……」
「落ち着けお前ら」
「「しかしA様！！！」」
私の制止に伴うようリクオにも止められ、二人は押し黙った
すると今はまでやりあっていたとは思えないほどやけに静かな牛鬼の声が聞こえた
「この地にいるからこそよくわかるぞリクオ…
内からも…外からも…いずれこの組は壊れる。
早急に立て直さねば……ならない」
牛鬼……
「だから私は動いたのだ。
私の愛した奴良組を…つぶす奴が…許せんのだ」
牛鬼は、私たち奴良組のために謀反を起こした
父が二代目を退いてから少しずつ、けれど着々と奴良組の力は衰えていった
最南端の地を治める牛鬼組だからこそ、奴良組ながらに客観的に組のことが良く見えたのだろう
「当然だとは思わんか。
奴良組の未来を託せぬうつけが継ごうというのだ。
しかしお前は…器も意志もあった。
私が思い描いた通りだった。
もはやこれ以上考える必要はなくなった」
ムクリとゆっくり起き上がった牛鬼
そして刀を手に持つ
「これが私の、結論だ！！」
キィィィン
自害をしようとした牛鬼は、一思いに自身の刀を腹へ突き立てようとしたがしかしそれは成就することはなく、リクオは刀を振り牛鬼の刀をへし折った
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桜 - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2019年9月30日 2時) (
レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - 無礼物さん» コメントありがとうございます！夢主好きって言っていただけて嬉しいです！！これからも愛読よろしくお願いします！ (2019年9月11日 13時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
無礼物(プロフ) - めっちゃ面白いです笑いきなり真面目スイッチ入る夢主ちゃん大好きです！かっこよくて好きです！応援してます！ (2019年9月10日 19時) (レス) id: f2bca18ad3 (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - さーちゃんさん» コメントありがとうございます！そしていつもありがとうございます！どうぞこれからも愛読よろしくお願いします！ (2019年9月4日 1時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - 続編おめでとうございます!!楽しみにしてます！更新頑張ってください！応援してます! (2019年8月27日 16時) (レス) id: 577dc20b2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江
| 作成日時：2019年8月26日 19時
