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モフりたい ページ6

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それから更に数年がたち、私に弟が出来た




「おねーちゃ!」

「グフォッッ!!!」




縁側でのんびり昼寝をしていた私の腹めがけて飛んできたのはその弟こと奴良リクオ




「おおおおおおお……リクオ何すんだ…」

「おねーちゃ!」

「はははっ、大丈夫かい?A」




思いもよらぬ攻撃をくらい、私は腹を抱えて蹲った
お父さんはじゃれ合う子供たちが可愛いのかよく知らんが楽しそうに笑ってる

だがしかしマジで痛いんだよこっちは
でもとりあえずマジでびっくりした
本気でびっくりした
胃とか肝臓とかなんか内蔵その他もろもろゲロりそうになるくらいに
いや、物理でもある意味でそうだったけど




「おねーちゃ!おねーちゃ!」

「なによ、どしたのリクオ」

「ん!ん!」




私に向かって必死に手を伸ばしている弟
いや、正確には私の髪の毛に向かって手を伸ばしているんだろう




「またぁ?リクオ好きだねぇ私の髪の毛」

「すき!」




胡座をかいてリクオを抱っこして膝に乗せればリクオはキラキラした眼差しで私の髪を眺め両手で弄り始める
その様子はまるで周りに小さなお花が咲いてるみたいだ




「赤ん坊の頃からリクオはAの髪の毛好きだよなぁ」

「なんなんだろうね」

「さぁ?でもAの髪の毛確かに綺麗だもんな。
惹かれる理由はわかるぜ」

「とか言いつつお父さんまで弄りはじめんのやめてくんね?」

「いいじゃねーの。なぁリクオ」




お父さんはリクオに同意を求めるも、リクオは私の髪をいじるのに夢中で話など聞いちゃいないらしい
完全スルーだ




「Aのこの天パは俺の天パともちょっと違うよなぁ」

「お父さんのは天パとは言わない。くせっ毛だ」

「天パみてぇなもんだろ」

「おいコラ天パなめてんのか??」

「突然の喧嘩腰……」




お父さんびっくりだぜ、と驚いたままに髪を梳く手を止めていた
するとリクオが満面の笑みを浮かべて言う




「おねーちゃの、かみ、フワフワ!」

「…………」

「かわいい!」




可愛いのはお前だ




「フワフワ!」




リクオはキャッキャキャッキャと私の髪で遊ぶ
私の髪の毛って、遊びの道具だっけか??



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ヒカル・ブラックウェル(プロフ) - 面白いです!もう家で声出して笑ってますw更新頑張ってください! (2020年1月21日 8時) (レス) id: a0f4c9fe9c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - さーちゃんさん» さーちゃん様、コメントありがとうございます!お気に召されたようで嬉しいです!どうぞこれからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年8月10日 19時) (レス) id: 6fc283c30a (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - 面白い!ぬら孫大好きです!更新頑張ってください!応援してます! (2019年8月10日 13時) (レス) id: 577dc20b2d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年8月8日 21時

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