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「え?浮世絵中の旧校舎ぁ?」

「うん」




その日の夕方、リクオがいきなり部屋を訪ねてきたと思えばそんなことを言ってきた




「お願い!姉ちゃん一緒に行ってくれない!?
流石にこの時間に出歩くとみんなになに言われるかわかんないから、保護者的な立場で、ね!」

「………………」




のんびりとベッドで漫画を読んでいた私は全力でめんどくせぇ、という顔をしてやった




「今度なんかお礼するから!」

「……はぁ……」




リクオの話によると清継とか言うクラスメイトが異様に妖怪について興味を持っているらしく、浮世絵中の旧校舎に肝試しに行くらしい
その保護者として私に同行をお願いしてるのだ




「その清継とか言うやつバカなの?
なんだって妖怪探しに行くわけ」

「……な、なんか前に一度僕が覚醒した時に助けたらしいんだけど、妖怪の僕を探してるっぽくて……」

「なにそれ本人目の前に探してるとかアホくさ」




犬が自分のしっぽ追いかけてるようなもんじゃね、それ




「姉ちゃんお願い!
姉ちゃんの大好きな駄菓子とかスイーツとか奢るから!」




両手を合わせて私にお願いをするリクオ
その様子をチラリと流し目で見て、またひとつため息をつく




「仕方ないなぁ」

「!ありがとう姉ちゃん!!」

「んじゃ、お礼としてうちんちの近くにあるコンビニのスイーツ全種類で手を打とう」

「え、一度に?」

「いや、毎日一品ずつ制覇するまで」

「わかった!」




いいのかリクオ、それで
自分で言っといてあれだけど等価じゃないと思うんだけどな




「じゃああと10分後に出るから準備お願いね!」

「いきなりだな!?」

「だって仕方ないじゃん、バスないんだし」

「たっく……」




漫画を閉じて立ち上がる
夜だし、着るもんはなんでもいっか。と私は洋服を入れてるクローゼットを漁る




「じゃあ10分後玄関で!」

「ハイハイ」




……私って、なんだかんだリクオに甘いわぁ



















(よし、姉ちゃん行くよ)

(お父さんたちには言ったの?)

(ううん、言ってない)

(え、無断外出?)

(この時間の外出許すわけないじゃん父さんたちが)

(……バレたら面倒だぞ?)

(分かってる。だからこうやって人目避けてるんだよ)

(人目っつーか、妖怪目)

旧校舎→←+++++



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ヒカル・ブラックウェル(プロフ) - 面白いです!もう家で声出して笑ってますw更新頑張ってください! (2020年1月21日 8時) (レス) id: a0f4c9fe9c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - さーちゃんさん» さーちゃん様、コメントありがとうございます!お気に召されたようで嬉しいです!どうぞこれからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年8月10日 19時) (レス) id: 6fc283c30a (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - 面白い!ぬら孫大好きです!更新頑張ってください!応援してます! (2019年8月10日 13時) (レス) id: 577dc20b2d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年8月8日 21時

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