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保護者ってマジすか ページ43

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まだ眠い身体に鞭打って起床し、慣れたように制服を着て、ネクタイをする
ご飯を食べるために居間へと向かった




「世は………妖怪ブームになっているのです!
どう責任を取るおつもりですか?」

「……………………。
だから…世間の妖怪ブームが…なんでボク?」




縁側を歩いていれば、庭からリクオと鴉天狗の声がした




「若がいつまでも奴良組を継がずにブラブラしてるからザコ妖怪や若い妖怪どもになめられてこーやって縄張り(シマ)を荒らされてるわけですよ。
かつてのあの快刀乱麻の大活劇っ あれはなんだったのですか!!」

「んなっ……………」




うーん、今日も清々しいほどの晴天
とても良い天気
いい天気だってのになぁに朝から言い争ってんだか




「だって…あの時は何が何だかわからなくなったんだもん!!
自分が何言ったかもおぼえてないし」

「そんな無責任な!!
拙者はハッキリとおぼえてますぞ!!
オレの後ろで群れのなれとかなんとか言ってたくせにィ〜〜」

「朝からリクオも鴉天狗も元気なこった」




私はふぁ、と欠伸をひとつしながらそこへ行く




「おうリクオ、朝っぱらからなーんの話をしとんじゃ。
おはようA」

「朝から元気だな、リクオ。おはようA」

「んぁい。はよ」




おお、今日はお父さんが早起きしてる
珍しい

居間に着けばカチャカチャと食器の音を立てながら箸を進めているのはお父さんとおじいちゃん
二人も朝から騒がしいリクオたちを不思議そうに見ていた




「おはよう姉ちゃん。
ネクタイちゃんと締めてちゃんと制服着てね。
……じーちゃんと父さんが放任主義だからかわりにボクが怒られてんの」

「しかたなかろう?」

「俺もかよ」




まさか自分もここにひとくくりにされるとは思ってなかったらしい父が苦笑いをうかべた




「ごらんの老体…
お前が早く妖怪の総大将を継いでくれねば…わし死ぬな」

「俺もう引退してるし組のこと関しちゃ親父に丸投げしてるんだがな」

「じーちゃんうそつかないで!!
昨日も夕方元気に無銭飲食してきたくせに!!
父さんも引退したにせよ発言力強いの知ってんだからね!?」

「え、おじいちゃん死ぬの?さようなら」

「少しくらい惜しむということをせんかい。
なに潔く見送ろうとしてんじゃ」




お母さんがいつもの様に持ってきてくれた朝食
お母さんにお礼を言って、食前の挨拶をして私も朝食をつつき始める



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ヒカル・ブラックウェル(プロフ) - 面白いです!もう家で声出して笑ってますw更新頑張ってください! (2020年1月21日 8時) (レス) id: a0f4c9fe9c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - さーちゃんさん» さーちゃん様、コメントありがとうございます!お気に召されたようで嬉しいです!どうぞこれからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年8月10日 19時) (レス) id: 6fc283c30a (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - 面白い!ぬら孫大好きです!更新頑張ってください!応援してます! (2019年8月10日 13時) (レス) id: 577dc20b2d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年8月8日 21時

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