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覚醒 ページ33

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今日もいつもの様に帰宅し、おじいちゃんやお父さんと一緒になってグダグダとしているとテレビから流れてくるニュース




「……あっれぇ
これってリクオ乗ってる疑惑のバスじゃね?」




そのニュースは私も小学生の時に使っていた馴染みのあるバスが通るトンネルが崩落し、走行中であったバスが生き埋めになったというもの




「そうなのか?」

「だって時間的にそうじゃね?」




お父さんにそう言われ、時計を見る
うん、やっぱりそうだと思う




「これにリクオが……
まぁワシの孫じゃしな、何とかなってる」

「謎の確信」

「俺の息子だからな、無事だろ」

「だからなんだよその謎の確信」




そうしてそのニュースをかけたまま程なくすると、おじいちゃんたちの謎の確信は当たる
鴉天狗に運ばれたリクオが帰宅してきた




「え…!なんで!?バスが」

「おおリクオ、帰ったか…お前悪運強いのー」

「よぉおかえりリクオ、無事で何より」

「なんで二人の謎の確信が当たるんだ。
まぁ無事でよかったね。おきゃーり、リクオ」




いつもならすぐに返ってくるただいまという言葉も返さず、リクオはテレビを見て固まっていた




「リクオ?」




私の声さえも聞こえないリクオには当然、祖父や父の声など聞こえていなかった




「……助けに…行かなきゃ……」




やっと喋ったと思えば、リクオはそんなことを言った
そして、衝動的に庭に飛び出た




「誰かっ はきものを!!」

「どこへ行くんじゃこんな時間から!?」

「決まってるじゃんか!!」




リクオは振り返り、ハッキリと言った




「カナちゃんを助けに行く!!」




青田坊、黒田坊、みんな一緒に来てくれ!と急かすもそれを止めたのは木魚達磨だ

人間を助けに行くなど、言語道断
ここは妖怪の総本山 奴良組であって、そんな人の気まぐれで百鬼を率いられては困る
木魚達磨はそう言い、それを聞き青田坊は若であるリクオに無礼だと噛みついた




「無礼?…フン、貴様…
奴良組の代紋『畏』の意味を理解してるのか?
妖怪とは…人におそれを抱かせるもの。
それを人助けなど…笑止!」

「てめ━━━━━━━!!!」




キレた青田坊は木魚達磨に掴みかかった
周りはそれを割って止められるほど強くもなければ気も強い者もいなかった




なんかめっちゃ喧嘩になってるんですけどォ




「や、やめねぇか!!」




リクオの大きな声に、木魚達磨達もハッとする



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ヒカル・ブラックウェル(プロフ) - 面白いです!もう家で声出して笑ってますw更新頑張ってください! (2020年1月21日 8時) (レス) id: a0f4c9fe9c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - さーちゃんさん» さーちゃん様、コメントありがとうございます!お気に召されたようで嬉しいです!どうぞこれからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年8月10日 19時) (レス) id: 6fc283c30a (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - 面白い!ぬら孫大好きです!更新頑張ってください!応援してます! (2019年8月10日 13時) (レス) id: 577dc20b2d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年8月8日 21時

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