雪120片 ページ29
─
チュンチュンと、雀の声が聞こえる。
むっくりと起き上がると、目を射す光。
「朝、か…………」
朝、朝。
…………朝……………………？
「朝あああああ！？」
ビッ、チュチュと鳴き声の後に羽ばたく微かな音。すまん雀
それどころじゃねえ！！
寝過ごした！！！
スマホを確認すると5:00。
どうか夢であってくれ。
切に祈るものの、ぐっすり眠って冴えた頭は嫌が応にも現実を突きつけてくる。
「…………ハアア……」
よし、帰る！！
自己最短記録で支度を済ませ店を飛び出る。
運悪く昨日から卸した新しいパンプスで、何度も足を挫きそうになりながら全力疾走して家に着いた。
まだ起きてないだろう、と思って鍵を差し込み回すが、ガツッとドアは鳴る。
起き、てんのか？
もう一度鍵を差し直してドアを開け放つ。
ガンッとドアに手をかけてリビングに入った。
黒い服に身を包み腕と長い足を組んで椅子に無表情で座っている彼。
「……遙治」
名を呼ぶが、小さく眉を動かしただけで答えを返してはくれない。
こういうとき普通なら甘えてなあなあで許してもらいに行くのかもしれないが、生憎私はこういうときの方法を一つしか知らない。
「……すみませんでした」
即ち土下座。
多分人生初だわ自分ちで土下座すんの
「…………何で連絡もしなかったんですか」
「…………………寝てました。すみません。
予期せず注文が入ってつくり終わって、少し仮眠取ってこと思ったら…………朝で」
ついさっき起きた、と苦し紛れに加える。
ハアアアァァァと吸い込まれそうな今までで最長の溜め息をついて、口が開かれた。
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camellia(プロフ) - あみさん» ありがとうございます！続編もよろしくお願いします、頑張ります！！ (2019年8月1日 15時) (
レス) id: 24ff41186f (このIDを非表示/違反報告)
あみ - とっても面白かったです！これからも頑張って下さい！ (2019年8月1日 15時) (レス) id: e50713e1b7 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - え、携帯のお調子大丈夫ですか！？ わーい(ﾉ≧▽≦)ﾉ そう言っていただけると嬉しいです！ 正直リアルでの恋愛ゼロなので推しへの愛でここまで書けるとは思ってもなかったです() こっから面白くさせますよー！！！ (2019年7月18日 7時) (レス) id: 24ff41186f (このIDを非表示/違反報告)
SR400 - 携帯壊れてから見てなかったんですが、久しぶりに見るとやっばり面白いです！めっちゃキュンキュンしました！ (2019年7月17日 22時) (レス) id: d097415149 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - SR400さん» 優しいお言葉誠にありがとうございます(*´▽｀*) 9話にも及ぶ長ったらしさによくぞお付き合いいただけました。これからも頑張らさせていただけます！ (2019年6月30日 8時) (レス) id: 24ff41186f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：camellia | 作成日時：2019年5月1日 8時
